ロングスリーパー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

ロングスリーパー(long sleeper)とは、平均よりも多くの睡眠を取る傾向にあるもののことであり、長眠者(ちょうみんしゃ)ともいう。

ロングスリーパーの症状を睡眠障害として捉えるべきかは、国際的に検討している段階である。 概日リズムは遺伝的に決定されているが、環境もしくは加齢により変化する。長眠者の睡眠時間は、障害として扱われる過眠症によるものとは異なる。しかしながら、一般的に中途覚醒の頻度が高く、眠りのレベルが浅い。平均睡眠時間が7時間の場合に平均余命が最も長くなるともいわれている。長眠者の概日リズムは7時間以上の睡眠時間と同期する傾向にある。

逆に、短時間の睡眠でも健康が保てる人間のことをショートスリーパーという。

有名どころでは、F1ドライバーのミハエル・シューマッハは一日に最低12時間の睡眠を要する。また、大相撲の横綱白鵬は長い時で夜に10時間、更に昼寝を6時間取っている。アインシュタインも一日に10時間睡眠を取っていたとされているが、真偽は不明である。


呼称変更運動[編集]

全国の過眠症患者並びに長眠者への支援活動を行う日本過眠症患者協会によると、体質的ロングスリーパーや長眠者は過眠症よりも重篤な症状の人が多数いるにも関わらず。病気ではなく体質と言われるが為に過眠症とは別扱いされ社会的理解を得難い。本人の意思ではどうにもならない体質とはつまり障害であり、体質的ロングスリーパー、長時間睡眠者、長眠者等の呼称を変更するべきであると主張し、同団体で長時間睡眠で悩む人々が集結し署名活動を行なっている。

過眠症との違い[編集]

ICSDでは提案段階の分類に、Long Sleeper(307.49-2)が挙げられている。十分な睡眠が得られれば、日中の眠気や、意欲などに不満はないとしている。

典型的な過眠症では、9時間、10時間寝ているのに、日中にまだ疲労感があり昼寝をする[1]。『精神障害の診断と統計マニュアル』(DSM-IV-TR)の原発性過眠症の鑑別診断の項に、正常な睡眠時間にはかなり個体差があり、平均より長い睡眠時間を要する長時間睡眠者は、その人が必要とする睡眠がとれた時には、昼間の眠気などの症状は訴えない[2]。職業上の必要などで単に睡眠が不十分な場合には、休暇の時に代償的に多く眠り、原発性過眠症のように何十年も続くことはない[2]。ただの長眠者である[1]


外部リンク[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b アレン・フランセス 『精神疾患診断のエッセンス―DSM-5の上手な使い方』 金剛出版、2014年3月、191頁。ISBN 978-4772413527
  2. ^ a b DSM-IV-TR §原発性過眠症-鑑別診断

関連項目[編集]