ラ・サール学園寮
ラ・サール学園寮(ラ・サールがくえんりょう)は、鹿児島県鹿児島市小松原二丁目に所在し、ラ・サール中学校・高等学校の敷地内に併設されている男子学生寮。隣接したラ・サール中学校・高等学校に在籍する生徒の約半数にあたる600名弱が生活している。
概要
[編集]ラ・サール中学校・高等学校は鹿児島県鹿児島市にある中高一貫男子校であり、約1200名の生徒が在籍しているが、このうち鹿児島県出身者は3割程度にとどまり、残りの7割弱の生徒は鹿児島県外の出身者である。近年は九州新幹線の開業に伴い熊本県など遠隔地から通学する生徒も一部見られるが、県外出身者のほとんどの者にとって自宅からの通学は困難である。 そのため、ラ・サール中学校・高等学校では古くから寮を併設し、多くの県外出身者を受け入れてきた。
ラ・サール学園では開校以来たびたび寮の新設・改築・建て替え等が行われ、規則等に関しても時代の流れに従って変化してきたが、この項目では特に断りのない限り2013年(平成25年)12月に完成した寮を新寮と呼称し、これについて解説する。また、2013年12月まで使用されていた寮はまとめて旧寮と呼ぶこととする。
沿革
[編集]- 1950年4月 - ラ・サール高等学校開校
- 1953年5月 - 寮舎竣工(2014年取り壊し完了、跡地は現在テニスコートに利用されている)
- 1981年12月 - 中学寮鉄筋4階建竣工(現在部室棟として利用されている)
- 1987年12月 - 中学寮自習室棟竣工(現在英語棟として利用されている)
- 1994年2月 - 寮木造平屋建増築(2014年取り壊し完了、同上)
- 1996年1月 - 第2体育館改築(日立から買収。2013年取り壊し完了、跡地に新寮が完成)
- 2013年12月 - 新寮完成
- 2019年1月-中学寮増室工事終了
構造
[編集]旧寮においては中学寮・高校西寮・高校東寮・松風寮の各棟に加え、事務室、風呂場、食堂など寮の各機能が複数の建物に分散していたが、新寮では寮のすべての機能が一つの建物に集約され、利便性が大幅に改善した。
1階は中学生・高校生の共用スペースとなっており、食堂・風呂場・鍵付きロッカーなどに加え、事務室や職員室、病室などが存在する。
2階から4階は居住スペースとなっており、各階中学寮と高校寮に分けられている。中学寮と高校寮は同一の建物内にあるが、2階以上では完全に隔たれており、各寮を往来するには1階を経由する必要がある。なお、生徒の中学寮と高校寮の行き来は禁止されている。
生活
[編集]寮では規則正しい生活と勉強の習慣を身につけるため、起床時刻や消灯時刻、義務学習時間などが設定されている。
中学寮
[編集]平日・土曜
[編集]- 5:00 起床可能時刻 自習室が点灯・解錠され、任意で自習室の利用が可能。
- 7:00 寝室点灯
- 7:10-7:20 点呼 階ごとに点呼が行われる。この時刻までに全員起床する必要がある。
- 7:20-8:00 朝食 この時間内ならいつでも食事可能。
- 8:10 登校完了時刻
- 15:00-19:15 入浴 この時間内ならいつでも入浴可能。15:00以前もシャワー室のみ利用ができる場合がある。
- 17:30-18:45 夕食 この時間内ならいつでも食事可能。
- 19:15-20:45 前半義務自習 義務自習開始時に点呼が行われ、この点呼が行われる時刻(7:13頃)が事実上の門限時刻となっている。
- 21:15-22:45 後半義務自習 ただし、土曜は後半義務自習はなく、寮内で自由に過ごすことができる。ただし定期考査1週間からは土曜の後半義務自習がある。
- 23:00 消灯・就寝 フロア全体が消灯される。ブレーカーも落とされるので夜中携帯型音楽プレーヤー等の充電をすることはできない
高校寮
[編集]平日・土曜
[編集]- 5:00 起床可能時刻 自習室が点灯・解錠され、任意で自習室の利用が可能。寝室も任意で点灯可能。
- 7:20 点呼 この時刻までに全員起床する必要がある。
- 7:20-8:00 朝食 この時間内ならいつでも食事可能。
- 8:10 登校完了時刻
- 15:00-19:30 入浴 この時間内ならいつでも入浴可能。15:00以前もシャワー室のみ利用ができる場合がある。
- 17:30-18:45 夕食 この時間内ならいつでも食事可能。
- 19:30-21:00 前半義務自習 義務自習開始時に点呼が行われ、これが事実上の門限時刻となっている。
- 21:15-22:45 後半義務自習
- 23:00-23:45 自習時間 自室での自習も可能。
- 24:00 消灯・就寝 フロア全体が消灯される。