ムライト
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ムライト | |
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分類 | ネソ珪酸塩 |
シュツルンツ分類 | 9.AF.20 |
化学式 | Al6Si2O13 |
結晶系 | 直方晶系 |
対称 | Pbnm, Pnnm |
単位格子 |
a = 7.5785(6) Å, b = 7.6817(7) Å, c = 2.8864(3) Å; Z = 1 |
晶癖 | 柱状から針状の結晶 |
へき開 | Good on [010] |
色 | 無色から淡いピンクまたは灰色 |
光学性 | 二軸 (+) |
屈折率 | nα = 1.642 - 1.653 nβ = 1.644 - 1.655 nγ = 1.654 - 1.679 |
複屈折 | δ = 0.012 - 0.026 |
光軸角 2V | Measured: 20° to 50° |
文献 | [1][2][3][4] |
プロジェクト:鉱物/Portal:地球科学 |
ムライト(Mullite、ムル石あるいはマル石)とは、単鎖構造を持つアルミノケイ酸塩鉱物、すなわち酸化アルミニウムと二酸化ケイ素の化合物。化学式は3Al2O3·2SiO2〜2Al2O3·SiO2、またはAl6O13Si2で表される。スコットランドのマル島(Isle of Mull)で産出する事からムライト(mullite)と名付けられた。酸化アルミニウム、二酸化ケイ素は地殻中に非常に豊富に含まれるが、ムライトは天然にはほとんど存在しない(ブッカイト中に産する)。なお磁器の中ではごく普通に生成されており、ムライトを主要構成物とするものを特にムライト磁器と呼び、るつぼなど化学用品に使われている。
結晶構造は斜方晶系で(010)にへき開性があり、無色ないし淡紫紅色の柱状晶となる。一部のものはTiやFe3+を含み、高い屈折率を持つ。全般的に珪線石(sillimanite)に性質が似ている。
出典
[編集]- ^ Mineralienatlas
- ^ http://rruff.geo.arizona.edu/doclib/hom/mullite.pdf Handbook of Mineralogy
- ^ http://www.mindat.org/min-2806.html Mindat
- ^ http://webmineral.com/data/Mullite.shtml Webmineral
参考文献
[編集]- 黒田吉益・諏訪兼位『偏光顕微鏡と岩石鉱物 第2版』共立出版、1983年、ISBN 4-320-04578-5。
- 松原聰・宮脇律郎『国立科学博物館叢書5 日本産鉱物型録』東海大学出版会、2006年、ISBN 978-4-486-03157-4。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- Mullite(mindat.org)
- Mullite Mineral Data(webmineral.com)
- 日本新産鉱物情報(日本鉱物学会)