ムビルア語
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ムビルア語 ビルア語 | |
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話される国 | ソロモン諸島 |
地域 | ヴェララヴェラ島 |
話者数 | 4千3百人[1]、8千7百40人(1999年)[2] |
言語系統 |
諸説あり
|
言語コード | |
ISO 639-3 |
blb |
ムビルア語(ムビルアご、英: Mbilua)またはビルア語(ビルアご、英: Bilua)は、ソロモン諸島のヴェララヴェラ島で話されている言語である。
分類
[編集]レンドヴァ島南部のムバニアタ語やラッセル諸島のラヴカレヴェ語と共にパプア系言語として、サヴォ島のサヴォサヴォ語が小辞や人称代名詞接辞、動詞接尾辞の対応により同系統であると説明する際引き合いに出された[3]。しかしEthnologue第18版ではここまで挙げられた四つの個別言語にはCentral Solomonsという括りが設定され、そもそもパプア系言語であるか否かについてはぼかされている。更にGlottolog 2.7に至ってはこれらの言語の間には何の系統的関連性も示されていない。
音韻論
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形態論
[編集]代名詞
[編集]人称代名詞には三人称単数形における男性と女性の区別というパプア系言語の特徴と、一人称複数形における包括と排除の区別というオーストロネシア諸語の特徴とが混在したものとなっている。双数形の存在はパプア系言語と大洋州諸語の両方に関連性を探る事ができる。サヴォサヴォ語の体系と比較されたい。
ムビルア語の人称代名詞[4] | ||||||||||
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単数 | 双数 | 複数 | ||||||||
包括 | 排除 | 包括 | 排除 | |||||||
一人称 | anga | aningge | engge | anime | enge | |||||
二人称 | ngo | ngge | me | |||||||
三人称 | 男性 | vo | niongga | se | ||||||
女性 | ko |
統語論
[編集]語順
[編集]脚注
[編集]参考文献
[編集]- Dryer, Matthew S. (2013) "Feature 81A: Order of Subject, Object and Verb". In: Dryer, Matthew S.; Haspelmath, Martin, eds. The World Atlas of Language Structures Online. Leipzig: Max Planck Institute for Evolutionary Anthropology
- Hammarström, Harald; Forkel, Robert; Haspelmath, Martin et al., eds (2016). “Bilua”. Glottolog 2.7. Jena: Max Planck Institute for the Science of Human History
- "Bilua." In Lewis, M. Paul; Simons, Gary F.; Fennig, Charles D., eds. (2015). Ethnologue: Languages of the World (18th ed.). Dallas, Texas: SIL International.
- 崎山理「複合的な言語状況」 秋道智彌、関根久雄、田井竜一 編『ソロモン諸島の生活誌―文化・歴史・社会』明石書店、1996年、36–48頁。ISBN 4-7503-0795-5
関連文献
[編集]- Obata, Kazuko (2003). A Grammar of Bilua: A Papuan Language of the Solomon Islands. Pacific Linguistics. Canberra: The Australian National University. ISBN 9780858835313
- Todd, E. M. (1975). "The Solomon Language Family". In S. A. Wurm (ed.) Papuan Languages and the New Guinea Linguistic Scene. Pacific Linguistics C-38. Canberra: The Australian National University.