ジョゼフ・ド・マルリアーヴ

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ジョゼフ・ド・マルリアーヴ
生誕 (1873-11-16) 1873年11月16日
出身地 フランスの旗 フランス
死没 (1914-08-24) 1914年8月24日(40歳没)
ジャンル クラシック音楽
職業 音楽学者

ジョゼフ・ド・マルリアーヴJoseph de Marliave, 1873年11月16日1914年8月24日)はフランス音楽学者

概要[編集]

ベートーヴェン弦楽四重奏曲に関する研究書で知られ、ジョゼフ・カーマンの著書『ベートーヴェンの四重奏曲』(The Beethoven Quartets, 1966年)が発表されるまでは最も広く読まれ、引用された文献である。ベートーヴェン以外の作曲家についても数多くの散文を出版しており、またテオドール・ヘルムによるドイツ語のベートーヴェン研究書(1885年)をフランス語翻訳している。

マルリアーヴはガブリエル・フォーレの親友であり、ベートーヴェンの弦楽四重奏に関するマルリアーヴのフランス語の初版には、フォーレが序文を寄せている。

1906年ロン=ティボー国際コンクールで現在も名を知られるピアニスト、マルグリット・ロンと結婚した。が、その結果としてマルグリットとフォーレの確執からマルリアーヴもフォーレと袂を分かつこととなる。

フランス陸軍大尉でもあり、第一次世界大戦が勃発したばかりの1914年8月に戦死した。

モーリス・ラヴェルは第一次世界大戦の戦没者に捧げた『クープランの墓』においてマルリアーヴを追悼し、第6曲の「トッカータ」を献呈。1919年4月、戦争未亡人となっていたマルグリットにより初演された。

参考文献[編集]

  • Joseph de Marliave, Beethoven's Quartets, tr. Hilda Andrews. London and New York, 1928.
  • Joseph Kerman, The Beethoven Quartets. 1966, New York and London, W.W. Norton & Co.

脚注[編集]