マルバカワヂシャ

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マルバカワヂシャ
分類
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : キク類 asterids
階級なし : シソ類 lamiids
: シソ目 Lamiales
: オオバコ科 Plantaginaceae
: クワガタソウ属 Veronica
: マルバカワヂシャ V. beccabunga
学名
'Veronica beccabunga' L.

マルバカワヂシャまたはブルックライム(Veronica beccabunga)は、オオバコ科に属する草本多年生多肉植物である。ヨーロッパ、北アフリカ、北及び西アジアの小川や溝渠の周辺で育つ[1]帰化植物として、他の国で見られることもある。

しばしば赤みがかった枝は滑らかに広がり、茎の近くに角の丸い長方形の細かい鋸歯状の葉が対生で付く。小さな明るい青色または桃色の花は4枚の花弁を持つ[1]

種小名beccabungaは、デンマーク語で「小川の集団」という意味のbekkebungeに由来する[2]

医療への利用[編集]

トモシリソウオランダガラシとともに、伝統的に壊血病の治療に用いられる3つのハーブのうちの1つである。しかし、これらはどれもビタミンCを多く含むわけではなく、さらに液体を抽出する際にその大部分が壊れてしまうため、壊血病に対してはあまり効果がないと考えられる[3]

出典[編集]

  1. ^ a b Chisholm, Hugh, ed. (1911). "Brooklime" . Encyclopædia Britannica (英語). Vol. 4 (11th ed.). Cambridge University Press. p. 646.
  2. ^ CalFlora Botanical Names
  3. ^ Hughes, R.E. (1990). “The rise and fall of the "antiscorbutics": some notes on the traditional cures for "land scurvy"”. Medical History 34 (1): 52–64. doi:10.1017/s0025727300050262. PMC 1036000. PMID 2405219. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1036000/.