マウスキー

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マウスキーとは、運動障害によってマウスの操作が困難な人でもGUIコンピュータを利用可能にするためのコンピュータアクセシビリティ補助機能の一つで、マウスの操作をキーボードで代替する機能である。

概要[編集]

マウスキーを有効にすると、テンキーを使ってマウスカーソルを操作することができる。

テンキーの「1」から「4」と、「6」から「9」までの数字キーがカーソルの移動の役割をする。「5」がクリックと同じ役割を果たす。デフォルトでは左クリックだが、以下のキーを押すことで他のクリックの仕方もできる。

X Window Systemのマウスキーの標準的な配列
キー 機能
NumLock NumLockキー
SHiFTキーとAltキーを押しながら押すとマウスキーの有効/無効
8 上に移動
2 下に移動
6 右に移動
4 左に移動
7 左上に移動
9 右上に移動
3 右下に移動
1 左下に移動
/ 左クリックに切り替え
- 右クリックに切り替え
* 左右同時クリックに切り替え
0 ホールド(ドラッグ開始)
. リリース(ドロップ)
+ ダブルクリック
Enter エンターキー

一例[編集]

例えば、デスクトップ画面で開きたいアイコンがあるとする。

  1. 数字キー(「5」「0」は除く)でカーソルを操作し、アイコンに当てる。
  2. 「+」を押す。または、「5」を2回連続で押す。

これで、「カーソルを動かしてアイコンに当てて、ダブルクリックして起動する」という一連の行動を、キーボード上で操作したことになる。

Windows[編集]

  1. コントロールパネルから、「ユーザーの補助」を選択する(バージョンにより「~のオプション」がついている場合がある)。
  2. 「マウス」タブの「マウスキー機能を使う」にチェックを入れて、設定を適用する。

Macintosh[編集]

Macintoshのマウスキーには、8方向移動とクリック、ドラッグ(ホールド/リリース)操作は存在するが、右クリックやダブルクリックの機能はない。

以下はMac OS Xでの利用開始方法。

  1. システム環境設定から、「ユニバーサルアクセス」を選択する。
  2. 「マウス」タブの「マウスキー」にチェックを入れて、設定を適用する。

以下はMac OS 9以前での利用開始方法。

  1. コントロールパネルから、「イージーアクセス」(システムインストールCDから別途インストール)を選択する。
  2. 「マウスキー」にチェックを入れて、設定を適用する。

健常者にとっての実用性[編集]

キーボード上でマウス操作ができることでマウスが無い、または壊れて使えない状況でもペイントを利用することができる。また、デスクトップパソコンにおいては、マウスが置けるスペースが無い場合でも、テンキーをマウスと見立てることで代用できるため、有効な場面がある。

ノートパソコンの場合、もともと

  • タッチパッドでマウス操作ができる
  • テンキーがついていない(NumLockキーを有効にすると使える場合でも、文字入力のキーにテンキーの機能を割り当てるため、キーボード入力に支障がある)

などから、実用性が低い。

関連項目[編集]