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ポセイドン (ミサイル)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
UGM-73A ポセイドン C3
Poseidon missile
種類 潜水艦発射型戦略弾道ミサイル
運用史
配備期間 1971年3月 ~ 1992年9月
配備先 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
開発史
製造業者 ロッキード・マーティン・スペース・システムズ
諸元
重量 29,200 kg
全長 10.39 m
直径 1.88 m

最大射程 核弾頭を14基搭載時:4,630 km、10基搭載時:5,930 km
弾頭速度 12,900 km/h
精度 550m CEP
弾頭 14基または10基のW-68型核弾頭

エンジン 2段式固体燃料ロケット
誘導方式 慣性航法装置
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ポセイドンPoseidon, 制式番号はUGM-73)ミサイルは、アメリカ海軍に配備された二番目の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)である。

概要

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ポセイドンC-3は、当時のロッキード社によって開発されたUGM-27 ポラリスを直接の祖先とするSLBMで、アメリカ海軍にとって二番目の弾道弾システムとなった。ポセイドンC-3はポラリスA-3と同様の二段式固体燃料ロケットだが、ペイロードがより大きくなり、命中精度も向上された。

ポラリスA-3の射程延伸を目指した開発計画は、1963年11月にポラリスB-3として始ったがMIRV化が優先されたため、射程延伸は見送られた。計画名は1965年にZUGM-73 ポセイドンC-3へと変更され、1971年3月には作戦可能となった。完成後は配備中のポラリスを1972年から置き換え始めている。外径が54インチから64インチに拡大されたため、既存のポラリス搭載潜水艦であるラファイエット級弾道ミサイル搭載原子力潜水艦(SSBN)にポセイドンを搭載するためには、潜水艦のミサイル搭載区画を改修する必要があった。このため原子炉の定期点検の際に発射管のライナーを剥がして内径を広げる改修が行われている。

ポセイドンC-3は、1979年からトライデントC-4(トライデントI)への置き換えが始まり、1990年にはトライデントD-5(トライデントII)へ置き換わった。1994年には全てのポセイドンC-3が退役している。ポセイドンC-3は約620基製造され、31隻のSSBNで496基が作戦配備についた。

要目

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ポセイドンC-3は二段式固体燃料ロケットで単一の可動ノズルによる姿勢制御 (Thrust Vectoring) を行うロケットエンジンを搭載している。長さ10.39 m (34 feet 1.2 inch)、直径1.88 m (6 feet 2 inch)、重量29.2 t (64,400 lb)、射程は最大5,930 km (3,200海里)、CEPは550 mだった。

ポセンドンC-3はポラリスA-3よりもやや長く、かなり重いミサイルだが、MIRV化が優先されたため射程はポラリスA-3と同程度の4,630 km (2,500海里)で運用された。しかしながら天測航法を併用する慣性誘導装置の採用によって命中精度は向上している。バス (Bus、またはPost-Boost Vehicle、PBV) は核出力50 ktのW68核弾頭を搭載するMk.3型再突入体(re-entry vehicle、RV)を最大14基搭載できたが、射程が1,300 km短くなるため実際には10基搭載の射程5,930 kmで運用された。

比較

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SLBM各型の比較
トライデント UGM-73 ポセイドンC3
UGM-133A トライデントD5/LEP[注釈 1] UGM-96A トライデントC4
全高 13.41メートル (44.0 ft) 10.2メートル (33 ft) 10.39メートル (34.1 ft)
重量 58,500キログラム (129,000 lb) 33,142キログラム (73,066 lb) 29,200キログラム (64,400 lb)
口径 2.11メートル (83 in) 1.8メートル (71 in) 1.88メートル (74 in)
射程 11,112キロメートル (6,905 mi)~7,400キロメートル (4,600 mi) 7,400キロメートル (4,600 mi) 核弾頭を14基搭載時:4,630キロメートル (2,880 mi)
10基搭載時:5,930キロメートル (3,680 mi)
精度 90メートル (300 ft)~120メートル (390 ft) 380メートル (1,250 ft) 550メートル (1,800 ft)
弾頭 MIRV最大14発(mk8再突入体・w76核弾頭核出力100kt〉
またはmk5再突入体・W88核弾頭〈核出力475 kt〉)
MIRV最大8発(mk4再突入体・W76核弾頭) MIRV最大8発(mk3再突入体・W68核弾頭〈核出力50kt〉)
開発・主契約者 ロッキード・マーティン・スペース・システムズ
段数 3段 2段
推進剤 個体推進剤
誘導方式 慣性誘導+天測 慣性誘導
ポラリス
ポラリスB3 ポラリスA3T[2] UGM-27C ポラリスA3 UGM-27B ポラリスA2 UGM-27A ポラリスA1
全高 不明 31フィート (9.4 m) 9.86メートル (32.3 ft) 8.7メートル (29 ft)
重量 不明 35,700ポンド (16,200 kg) 16,200キログラム (35,700 lb) 14,700キログラム (32,400 lb) 13,100キログラム (28,900 lb)
口径 不明 54インチ (1.4 m) 1.37メートル (54 in)
射程 不明 2,500マイル (4,000 km) 4,600キロメートル (2,900 mi) 1,450海里 (2,690 km) 1,000海里 (1,900 km)
精度 不明 不明 900メートル (3,000 ft) 1,200メートル (3,900 ft) 1,800メートル (5,900 ft)
弾頭 MRV MRV3発[注釈 2] MRV3発(mk2再突入体・W58〈核出力200kt〉) 単弾頭(mk1再突入体・W47-Y2核弾頭〈核出力800kt〉) 単弾頭(mk1再突入体・W47-Y1核弾頭〈核出力600kt〉)
開発・主契約者 不明 不明 ロッキード
段数 不明 2段 第1段・エアロジェット社製、第2段・ハーキュリーズ・パウダー 2段・エアロジェット社製
推進剤 個体推進剤
誘導方式 慣性誘導


脚注

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注釈

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  1. ^ 1982年に改定されたナッソー協定によりイギリスは、アメリカ海軍の大西洋戦略兵器施設に保管されているトライデントD5ミサイルのうち58発分に対する所有権を有しており、同基地で整備されたミサイルに英国製核弾頭を搭載して運用している[1]
  2. ^ 英国製核弾頭、のちに突入補助体・囮を含むシェヴァリーン(Chevaline)に換装

出典

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  1. ^ 久古聡美、2011、「英国の核政策をめぐる経緯と議論―トライデント更新を中心に― (PDF) 」 、『レファレンス』(No.730(2011年11月))、国立国会図書館 p. 5/22
  2. ^ Peter Lobner (2015年). “60 Years of Marine Nuclear Power:1955 - 2015 Part 4: Other Nuclear Marine Nations”. pp. 35/190. 2025年11月18日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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