ホームビルト機

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ホームビルト機(Homebuilt aircraft)とは、航空機メーカーではなくアマチュアが自作した航空機である。

概要[編集]

大きく分けて、メーカーが販売するキットを組み立てるだけのもの(組み立て式航空機とも呼ばれる)、図面を基に部品の製作から行うもの、設計から製作まで全て自力で手がける形態に別れる。特にキットは敷居が低いため多数販売されている。キットであってもエンジンは含まれないことも多い。このためホームビルド機向けにエンジンを少量製作する小規模なメーカーが存在する。また費用を抑えるため中古のエンジンを選ぶ者もいる。

一般的に製作者は構造の50%以上を自らの手で製作しなければならず、「クイック・ビルド」と銘打って販売しているキットでも、800~1,000時間の作業が必要となる。このためヴァンズ・エアクラフトのように講習会を開くメーカーもある。

通常の航空機と同様、耐空証明が必要であるため完成後に検査を行い合格すれば機体は登録され、飛行することが可能となる。ただし多くの国では書類申請が煩雑で空域に制限があるなど、メーカーが製造した航空機とは同等の扱いとはならない。例外的にアメリカではエクスペリメンタル・カテゴリーに登録されメーカー品と遜色ない飛行が可能となる。

機体の種類はモーターグライダー超軽量動力機軽飛行機が中心だが、ターボプロップ機や超軽量ジェット機ヘリコプターも存在し、近年では複合材グラスコックピットを採用し高度な曲技飛行も可能であるなどメーカー品に匹敵する高性能機も存在する。

オリジナル機だけでなくWAR ジャパニーズ・ゼロのような往年の名機のレプリカも製作されている。

アマチュアの手で製作された軽飛行機は、世界中で少なくとも30,000機が運航されているとされる。欧米ではホームビルト機の団体も活発に活動しており、アメリカEAA(実験航空機協会)が主催するEAA エアベンチャー・オシュコシュでは、毎年各地から軽飛行機やホームビルト機が集まる。

軍隊でも使用されることがあり、創設後間もない中華民国空軍ベトナム共和国空軍スリランカ空軍インドネシア空軍では自国の航空機産業を育成するために、練習機としてパズマニー PL-1が採用された。近年でもナイジェリア空軍ヴァンズ・エアクラフト RV-6Aの採用事例がある。

参考文献[編集]

  • 分冊百科「週刊 ワールド・エアクラフト」No.191 2003年 デアゴスティーニ
  • Armstrong, Kenneth: Choosing Your Homebuilt - the one you will finish and fly! Second Edition ISBN 0-932579-26-4
  • Peter M Bowers: Guide to Homebuilts - Ninth Edition. TAB Books, Blue Ridge Summit PA, 1984. ISBN 0-8306-2364-7

関連項目[編集]

外部リンク[編集]