プロジェクト:フィクション/登場人物と設定の記述

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この文書ではフィクション作品に登場する人物や場所、道具など架空の事物に関する解説を行うときの注意点をまとめています。架空の事物はその事物が主題となる個別記事のほか、映画・小説・漫画・アニメ・ゲームといったフィクションの作品記事、事物の一覧記事において記述が行われています。それぞれの記事で同一の事物の解説を行うこともありますがその目的や執筆時の視点は個々に違いがあり、当然その完成形も全く別のものとなります。そのため、執筆時に注意しなければいけないこともそれぞれ異なります。

作品記事内ではより簡潔に[編集]

フィクション作品の解説を行うにあたり、あらすじや作中に登場する要素といった一次情報についての解説は閲覧者の作品に対する理解を助けてくれます。ただし、作品記事での主題は物語の世界ではなく、現実に公刊された作品です。必要とされるのは制作背景や現実社会での動き、分析、評価を含めた総合的な解説であり、作品内容に関しては主題の理解を助けるために必要な情報を簡潔にまとめることが求められます。作品記事中の登場人物や設定節はあくまで作品解説の一手段であり、作中要素の設定を個々に解説することが目的ではありません。「過ぎたるは及ばざるが如し」という言葉もあるように、詳しすぎる物語内容の解説は作品の全体像を掴みにくくします。たとえ充実していても、目的に合わない記述であれば閲覧者の理解を阻害し、逆に記事の品質を落とすこととなるのです。

作品記事内で求められる記述[編集]

個々の作中要素の紹介は、適切な文脈に短い文章で組み入れられているのが理想であり、あらすじ中で一纏めに言及できるのであればまとめて記述してください。作中要素への言及はその作品の概要を理解する上で不可欠なものに絞り、大筋に絡まないような事物は作品記事内では記載しないことが好まれます。作品の全体像を求めている初見の閲覧者にとって、フィクションの詳細な記述は多くの場合において邪魔なものでしかないことを今一度ご確認ください。

登場人物や設定節を設ける場合には肥大化しないように注意を払ってください。箇条書きを用いて作中要素の解説をするような記述はあくまで内容解説の補足であり、必ずしも書かなければいけないものではありません。設定や作中での活躍は細部に至るまで記述せず、「作品における位置づけ」に絞って記述する必要があります。また、制作コンセプトや外部での人気などの二次情報も詳細は専用のセクションや単独記事で書くのがよいでしょう。

記述方法に付いては、分野毎に異なるため各プロジェクトの「記事の書き方」および「過剰な内容の整理の運用基準」も参考にしてください。関連するプロジェクトは関連項目に記載しています。これらで述べられている注意点は一覧記事として独立した場合にも基本となりますが、特に作品記事中ではより強く意識する必要があります。

リスト化が目的なら一覧記事で[編集]

長大な作品においては、作品に登場する事物を列挙することで作品内容をより深く解説できることがあります。しかし、こうした解説が役に立つのは作品そのものの内容に対して興味がある閲覧者であり、長大なリストを作品記事内に載せることは初見の閲覧者にとって不親切な編集となります。

そのため、作中要素をリストアップした解説が必要だと感じた場合には、フィクションの一覧記事を新規に作成することを検討してください。ただし、フィクションの一覧記事が必要かどうかは熟慮を要するため、作成の前に作品記事のノートで立項の提案を行うことが推奨されます。二次情報を書くことが難しいような事物の一覧であれば、需要があるとは言えません。

一覧記事内で求められる記述[編集]

主にフィクションの一覧で立項されるのは「○○の登場人物」のようなキャラクターの一覧記事です。このような記事では、作品記事と違い登場人物等を個々にリストアップすることが目的となるため、作品記事では触れられなかった事物にまで言及することができます。ただし、ウィキペディアは情報を無差別に収集する場ではないため、物語に関与しない事物にまでは言及しません。

一覧記事では作品記事と同様にその事物が作品においてどういう位置づけであるか触れることになります。この際、作中要素それぞれに焦点を当て物語の展開を解説するような記述は控えてください。ストーリーは作品記事内のあらすじ節や、エピソード一覧に任せるべきです。個々の設定は説明に必要なものだけを書き、憶測は書かないようにしてください。二次情報は内容がそちらに偏るようなら専用のセクションを設けるのがよいでしょう。あくまで一覧記事ですので全体の可読性を損なわない記事を書くように心掛けてください。その事物に関する全ての情報を網羅するような書き方はせず、要点をまとめて簡潔に記述することが必要とされます。

より詳しい解説が必要なら個別記事で[編集]

架空の主題が特に著名で記述できることが多い場合は、一覧記事ではなく個別の記事が作成されます。とはいえウィキペディアはどんな内容の記事でも扱ってよいところではないため、ただ架空の経緯を綴っただけの記事や、物語中の設定に言及しただけの記事ではウィキペディアの収録基準を満たしません。ウィキペディアで架空の主題を扱う場合は現実世界からの観点で執筆されているべきであり、そのためには作中の役割だけではなく、製作者の意図や背景、専門家の反応、他作品への影響といった物語の外部からの情報もバランスよく扱われていなければいけません。

執筆前にはその主題がウィキペディアの記事として十分に発展していけるだけの著名性があるかを判断してください。その特筆性を証明するためにも、立項時には独立した二次資料を参考文献として明示することが前提となります。一次資料である作品内の情報のみを出典として単独立項すると記事が削除されることもありますので気を付けてください。

分割を前提としない[編集]

上述したように作品記事では詳細な記述は好まれません。しかし、執筆に対する熱意が過ぎるあまりに編集者が本来の目的を見失い、作中要素の解説を目的とした記述がなされることがあります。こうした記述を見つけた場合は肥大化した記述を分割するのではなく、まずは本来の目的に戻って記事内容を整理するように努めてください。なぜなら、作品記事と架空の事物記事ではそれぞれの目的が異なるため、肥大化した記述をカット・アンド・ペーストで分割しても多くの場合は主題に沿った適切な記事とはならないからです。作中要素個々の解説が必要であれば、作品記事を肥大化させるよりも、一覧記事や個別記事を新規作成した方が一見遠回りに想えても実際には効率的なのです。「肥大化しても分割すれば良い」という安易な考えでの加筆は、作品記事とそこから分割された記事との両方において質の低下を招くことを心に留めてください。

特に発売済みや完結済みの作品記事は、作品に対する知識がない閲覧者でも理解できる記述内容であるべきです。情報が不確かだったり編集者の憶測が含まれるおそれがあったりする記述を見つけたときは除去を行い、記事内容を簡潔に保ってください。

分割の際の注意[編集]

しかし本ガイドラインは、フィクション記事の分割を全面的に禁止するものではありません。肥大化記事の整理は非常に労力を要する作業であり、また肥大化した記述には一覧記事や個別記事に相応しい内容が含まれることも多分にあるため、分割後に整理作業をする方が現実的かつ効率的な場合もあります。分割の方がより現実的な手段であると思える場合には、Wikipedia:ページの分割と統合に従った分割提案でその是非を検討してください。

記事を新しく作成した後には、作成した記事への内部リンクが作品記事や一覧記事の本文中に設けられます。ただし、内部リンクを設けたからといって新たな記事と重複する解説を全面的に除去すると{{リンクのみの節}}となってしまうため、要約が残されます。作品記事から一覧記事を分割した場合はどんな事物が作中において重要であるか、一覧記事から個別記事の場合はその事物がどういう位置付けで、物語にはどう係わるかといった簡単な解説を残します。上述してきた通りそれぞれの記事の目的は異なりますので、内容の一部重複は問題とはなりません。なお、作品記事の概要やあらすじに主要な作中要素の説明と内部リンクがされている場合は、それで記事としての役割は果たされます。必ずしも登場人物や設定節を残さなくてはいけないわけではありません。

関連項目[編集]