フレンドリーバス
フレンドリーバスは、福井県福井市郊外にある福井県立図書館とJR福井駅東口とを片道約15分で結ぶ、無料連絡バス。福井県が事業主体であるが、実際の運行は京福バスが行っている。
歴史[編集]
2003年、福井県立図書館の福井市郊外への移転により、蔵書量や駐車場の大幅拡大と引き替えに、公共交通での往来には不便となることが取り沙汰され、移転直後に行われた福井県知事選挙において当選した新人候補の西川一誠は、福井駅—新図書館間における無料バスの運行を、マニフェストに重点項目のひとつとして掲げていた[1]。2003年度の補正予算案に本バスの試験運行を盛り込んで県議会に提出し可決され、2004年度後半には本格運行へ移行している。
なお、2007年に福井県立図書館より規模は小さいながらも、福井駅東口に福井市立桜木図書館が新規開館した。本バスは2008年から同図書館や放送大学学習センターなどが入居するビル (AOSSA) の前にも停車するようになり[注 1]、利用者が蔵書の差異から、両図書館間を往来するといった動向もみられる。
沿革[編集]
- 2003年2月1日 - 福井駅近くにあった県立図書館が郊外へ移転開館。
- 2003年8月30日 - 県立図書館へのアクセス性向上を目的に、福井県が試験運行を開始[2]。
- 2004年11月1日 - 福井市美術館にも停留所を設置し、本格運行を開始。
- 2008年2月19日 - 北ルートと南ルートに分割、ダイヤ改正、停留所の新設・移転[3]。
- 2013年4月1日 - 南ルートの運行ルートを変更[4]。
- 2016年3月27日 - それまでの北ルートと南ルートを一つにまとめた新ルートで運行開始、ダイヤ改正、発着場を福井駅東口に変更、沿線の高校の最寄り停留所を移転[5]。
路線[編集]
- こども歴史文化館先回りは毎時00分に、生活学習館先回りは毎時30分に、それぞれ福井駅東口から60分間隔で発車する。県立図書館からは30分間隔で発車する。
- 太文字以外の停留所では、図書館行きが乗車のみ可、福井駅東口行きが降車のみ可である。
こども歴史文化館先回り[編集]
福井駅東口⇒旭公民館前⇒高志中・高前⇒こども歴史文化館⇒福井市美術館⇒県立図書館
県立図書館⇒生活学習館⇒羽水高校前⇒木田町⇒木田公民館口⇒福井駅東口
生活学習館先回り[編集]
福井駅東口⇒木田公民館口⇒木田町⇒羽水高校前⇒生活学習館⇒県立図書館
県立図書館⇒福井市美術館⇒こども歴史文化館⇒高志中・高前⇒旭公民館前⇒福井駅東口
沿線施設[編集]
- 福井駅
- AOSSA
- 福井市旭公民館
- 福井市旭小学校
- 福井県立高志中学校・高等学校
- 福井県立こども歴史文化館
- さくらこども図書室
- 福井市明倫中学校
- 福井市木田小学校
- 福井市木田公民館
- 福井南郵便局
- 福井県立羽水高等学校
- 福井県産業会館
- 福井厚生病院
- 福井市美術館(アートラボふくい)
- 福井県生活学習館(ユー・アイふくい)
- 福井県立図書館・福井県文書館・福井県ふるさと文学館
問題点[編集]
本来、郊外に位置する県立図書館を多くの人に利用してもらうために運行されているバスであるが、生活学習館近くの病院や福井駅前への移動手段として使用する乗客が増えてきている。そのため、現在は運行の目的を示す車内アナウンスを流したり、張り紙を掲示したりするなどの対策を行っている。
脚注・出典[編集]
- 脚注
- ^ その後、2016年3月のダイヤ及びルートの改正で、バスの発着場が福井駅東口に変更・統合され、AOSSA前停留所は廃止された。
- 出典
- ^ 西川一誠 (2003年3月). “福井元気宣言 —私のビジョンと政策—” (PDF). 2016年5月4日閲覧。
- ^ “福井駅前からフレンドリーバス出発”. 福井新聞. (2003年8月30日) 2016年3月28日閲覧。
- ^ “【削除】フレンドリーバス(無料)のご案内”. 福井県文書館. 2016年3月28日閲覧。
- ^ “フレンドリーバスからのお知らせ ~運行ルートを一部変更しました~”. 2016年4月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年3月28日閲覧。
- ^ “図書館からのお知らせ「フレンドリーバスが3月27日から新ルートでの運行を開始します。」”. 福井県立図書館 (2016年3月15日). 2016年3月28日閲覧。
外部リンク[編集]
- フレンドリーバス - 福井県立図書館