ファンド・オブ・ファンズ

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ファンド・オブ・ファンズ(Fund of Funds)とは、投資信託のうち、その運用会社が別の投資信託に投資を行うものをさす。分散投資を1つのファンドで行えるようにするために設定されたものが多い。その目的から、ミューチュアル・ファンドヘッジファンド未公開株ファンド、インベストメント・トラスト、いずれにも広く応用される。

運用の実際[編集]

バーニー・コーンフェルドがミューチュアル・ファンド営業体Investors Overseas Services無限連鎖講で組織し、このIOSが1962年に最初のFOFを設立した。バーニー自身は金融技術に疎かったので、他ファンドにもつコネクションを活かしたのである。ジュネーブ通のバーニーは投信業界にオフショア・ファンドやカントリーファンドのような租税回避を紹介し、ドレフュス商会(現メロン財閥)と密接な関係をもった。しかしIOSのFOFはロバート・ヴェスコのスキャンダルがもとで破綻した。

シンクタンクプライベート・エクイティ・インテリジェンスによると、2006年時点で、他のプライベート・エクイティ・ファンドに投資をしているFOFは、未公開株市場の14%に関係しているという。同シンクタンクのデータによると、関与規模が大きいものに、アルプインベスト・パートナーズアムステルダム発。2011年にカーライル・グループとのジョイントベンチャーへ統合された)、フランスのアルディアンアクサの未公開株ファンドが母体)、アメリカン・インターナショナル・グループゴールドマン・サックスLGTリヒテンシュタイン銀行パンテオン・ベンチャーズ(2004年にラッセル・インベストメンツが買収。ラッセル商会系)などがある。18位にアリアンツ、23位にルクセンブルク欧州投資基金が登場する。

一般的な利点と欠点[編集]

利点
  • 購入者が、いくつかの投資信託の選択を行う手間を省く事ができる。
  • 分散投資の観点からして、投資対象が様々な投資信託を組み合わせたものになる場合は、価格変動リスクを抑える効果が働く。
  • 資産配分が固定されているものが多く、自動的に資産配分のリバランスが行われる。
欠点
  • 信託報酬(投資信託の運用手数料)を、購入したファンドの分とそのファンドが購入した別のファンドの分の二重に払う事になるため、コストがかかる。
  • 分散投資が行えるといっても、資金を運用会社に一任した形態になるため、資産配分が自動的に固定されてしまう。