ビブロフィリア

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『本の虫』
カール・シュピッツヴェーク画、1850年。

ビブロフィリア(Bibliophilia)は、書籍)に対するを発露する人のこと。愛書家。書物崇拝狂などと呼ばれたりもする。

「読書家は本の内容あるいは本を読むという行為が好きな者である。一方、愛書家は“書籍”という物体を愛する者である。」と定義的に言及されることもある。

書籍を愛好する性癖および書籍を収集する習慣はビブリオフィリズム(bibliophilism、書籍愛好)と呼ばれる(形容詞形は、bibliophilic)。

側面[編集]

古典的な愛書家は書籍を読み、それを賞賛し、収集することが好きである。そしてしばしば、大量かつ特殊化されたコレクションを所有する。

愛書家が、必ずしも愛する書籍を所有したいと望んでいる訳ではなく、図書館の古い蔵書を愛でるという選択肢もある。

しかし通常、愛書家は熱心な蔵書家でもある。より古く希少な本や珍しい本、初版本、特殊な装丁の本、作家の自筆原稿などにより高い価値を見出し、コレクションに大金をつぎ込むこともある。

用法[編集]

愛書家はビブリオマニア(bibliomania、猟書家)と混同されてはいけない。ビブリオマニアは強迫神経症の一種で、社会生活もしくは当人の健康に悪影響を及ぼすもので、書物に対する姿勢が「集め、愛でる対象」というよりも「収集する(狩り集める)対象」であるとする違いがある。

このビブリオマニアという語はビブリオフィリー(bibliophily)という語に置き換えられていることもある。だが米国議会図書館(the Library of Congress)ではビブリオフィリーという語を使用しておらず、むしろ読み手側に“書籍の収集趣味”と“猟書癖”のどちらに解釈するのかを任せている。ニューヨーク公立図書館(The New York Public Library)でも同様である。

歴史[編集]

Arthur H. Mintersは、「書籍の個人的な収集は、キケロアッティクスを含む多くのローマ人がふけった道楽である。」と述べている。またウィリアム・グラッドストン英国首相が、愛書家であったこともよく知られている。

この語は、1824年に英語の語彙に加えられた。

1583年には、「書籍そのもの(特に読書すること)を愛するもの」を意味する語として、執筆、出版、販売に従事する者の総称としてより一般的な用語である bookman の概念から区別された。

出典[編集]