ヒメスイバ
ヒメスイバ | |||||||||||||||||||||||||||
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![]() ヒメスイバ
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分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Rumex acetosella L. subsp. pyrenaicus (Pourret ex Lapeyr.) Akeroyd (1991) [2][3] | |||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||
ヒメスイバ | |||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||
Sheep sorrel [4] |
ヒメスイバ(姫酸葉 Rumex acetosella)は、タデ科ギシギシ属の多年草。和名は小さいスイバの意。英名は「ヒツジのスイバ」の意。ヨーロッパ原産だが、北半球の温帯に広く分布している。田畑や道端によく見られる。シュウ酸を含むため葉に酸味があり、家畜があまり食べないので牧草地では害草として扱われることがある。
葉は、スイバのそれを小さくしてやや縦長にした矢尻型。雌雄異株で、性別は性染色体によって決定される。冬期はロゼット状あるいは地下部のみで休眠しており、春から初夏にかけて花茎を中臺(ちゅうだい)させる。一つの花茎には数百個の小花が咲く。花粉は風によって運ばれる風媒である。雄花の葯は微風によってもたやすく揺れ、花粉散布に適している。雌花の柱頭は羽毛状。雄花には、大きな萼片がありしばしば赤く色づくが、昆虫の訪問はほとんどない。雌花の萼片は目立たない。まとまった群落では花期には花序が目立ち、赤あるいはオレンジ色に染まる。
種子には散布のための器官はない重力散布である。しばしば埋土種子として地中に残る。横走根によって無性繁殖する。ベニシジミの食草である。
シュウ酸を含むので料理の酸味づけやチーズ作りの凝固剤として用いられることがあるが、多量に摂取すると中毒の恐れがある。
- 日本とヒメスイバ
ヒメスイバは、日本へは明治時代初期に渡来した。現在は日本各地の道端や公園、荒れ地などでよく見られる。
脚注[編集]
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Rumex acetosella L.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2012年7月26日閲覧。
- ^ a b 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Rumex acetosella L. subsp. pyrenaicus (Pourret ex Lapeyr.) Akeroyd”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2012年7月26日閲覧。
- ^ "'Rumex acetosella subsp. pyrenaicus (Pourr. ex Lapeyr.) Akeroyd". Tropicos. Missouri Botanical Garden. 50079636. 2012年7月26日閲覧。
- ^ USDA Forest Service. “Sheep Shorrel”. Weed of the Week. 2012年7月26日閲覧。(広義のヒメスイバに対して)