バリー・ギルバート

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バリー・ギルバート
生誕 1937年
イングランドの旗 イングランド ボーンマス
業績
専門分野 アナログ回路、半導体
所属機関 全米技術アカデミー
勤務先 アナログデバイセズ
成果 ギルバートセルの開発
トランスリニア原理の発見など多数
受賞歴 IEEEライフ・フェロー
オレゴン州立大学 名誉博士号など

バリー・ギルバート (英語: Barrie Gilbert, 1937年 - )はアメリカの発明家、電子工学者。イギリス・イングランド・ボーンマス生まれ。世界中で100を超える特許を持ち、トランスリニア原理(en:Translinear circuit)の発見、アナログ回路概念を多数提案したことで知られている。

ギルバートセルと総称される種類の回路要素があるが, その名前は彼に因んだものである。 その一例は周波数変換器の核心部であるミキサであり, 現代のほとんどの無線通信機器で使われている。 似た形態で同期検波器として使われるものが1963年にハワード・ジョーンズ(Howard Jones)によって発明された[1]

経歴[編集]

ギルバートは1950年代、ミュラード英語版勤務中に半導体デバイスへの関心を追求し、最初期のトランジスタ開発に取り組み、後に第一世代のプレーナIC開発を行った。サンプリングオシロに関するいくつかの先駆的な開発の後、オレゴン州ビーバートンにあるテクトロニクスで、半導体への興味を追求するため1964年にアメリカへ移住した。テクトロニクスで彼は、最初の電子リードアウトシステムや計測機器の開発を行った。1970年にイギリスへ戻り、プレッシー英語版社の研究所でグループリーダーを務め、ホログラフィックメモリOCRシステム、通信用ICの開発チームを率いた。1972年~1977年にかけて、新しいノンリニアIC設計を具現化するため、ビーバートンにあるアナログデバイセズにかけあった。HF帯の高周波ICやプロセス開発を追求するため、1977年に再びアメリカのテクトロニクスへ渡った。

1979年アナログデバイセズは、彼をアナログデバイセズ最初のフェローとして会社に再加入するよう説得し、彼に最初の分離した開発センターをオレゴンの地に作らせた[2]。このセンターは後に発展して北東研究所(Northwest Labs)となった。

受賞歴[編集]

1984年、IEEEのライフ・フェローとなった[3]。組み合わせ論理回路への先駆的な業績によってIEEE優秀功績賞“Outstanding Achievement Award”(1970)[要出典] 、後にIEEE半導体回路協議会英語版から優秀開発賞“Outstanding Development Award”(1986)を受賞した[4]。オレゴンで研究員をしていた1990年[要出典]には非線形アナログ信号処理回路への貢献によって、IEEE半導体回路賞(en:IEEE Donald O. Pederson Award in Solid-State Circuits)(1992)を受賞した[4][5]。IEEE半導体カンファレンス優秀論文賞を5度受賞し[要出典]オレゴン州立大学から名誉博士号を授与された[要出典]。2009年、全米技術アカデミー会員メンバーに選出された[6][7]

脚注[編集]

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  1. ^ United States Patent 3241078, "Dual output synchronous detector utilizing transistorized differential amplifiers"
  2. ^ Fost, Dan (1999年2月1日). “Analog Artists Die-hard engineers stay passionate about their craft in a world gone digital”. The San Francisco Chronicle. http://www.sfgate.com/cgi-bin/article.cgi?f=/c/a/1999/02/01/BU78272.DTL&type=printable 2010年2月20日閲覧。 
  3. ^ Fellow Class of 1984”. IEEE. 2010年4月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年11月15日閲覧。
  4. ^ a b Donald O. Pederson Solid-State Circuits Award”. IEEE Solid-State Circuits Society. 2010年11月17日閲覧。[リンク切れ]
  5. ^ IEEE Donald O. Pederson Award in Solid-State Circuits Recipients”. IEEE. 2010年11月15日閲覧。
  6. ^ Barrie Gilbert elected to US National Academy of Engineering”. 2011年1月17日閲覧。
  7. ^ NAE Members Directory - Mr. Barrie Gilbert”. NAE. 2011年1月17日閲覧。