ハシジロアビ

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ハシジロアビ
ハシジロアビ Gavia adamsii
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: アビ目 Gaviiformes
: アビ科 Gaviidae
: アビ属 Gavia
: ハシジロアビ G. adamsii
学名
Gavia adamsii
Gray,GR, 1859
和名
ハシジロアビ
英名
White-billed Diver(英)
Yellow-billed Loon(北米)

ハシジロアビ(嘴白阿比、学名:Gavia adamsii)は、アビ目アビ科に分類される鳥類の一種。

分布[編集]

ユーラシア大陸極北部、北アメリカ大陸極北部で繁殖し、冬季はやや南下してスカンジナビア半島沿岸、千島列島から日本沿岸、北アメリカ西海岸などに渡り越冬する。

日本では、冬鳥として渡来するが数は少ない。北海道から岩手県三陸海岸付近にかけての地域では、比較的よく観察される。

黄色は繁殖地、橙色は越冬地

形態[編集]

体長約89cm。アビ目の中で最大種である。嘴はやや太めで黄色みがかった白色で、やや上に反り返っている。成鳥夏羽は、頭部から頸にかけては光沢のある黒色で、喉と側頸に白と黒の縦じま模様がある。体の上面は黒く白斑が点在し、体の下面は白い。成鳥冬羽は、体の上面が灰色で、体の下面は白い。幼鳥は体の上面が褐色がかっている。雌雄同色である。

生態[編集]

越冬時は、海上で生活している。港湾に入ることもある。

鳴き声は「アァーッ」。

画像[編集]

右がハシジロアビ。

ハシジロアビ

参考文献[編集]

関連項目[編集]