ノート:火山湖
火山湖と火口湖[編集]
「火山湖」と「火口湖」(crater lake) とはどう違うのでしょうか。英語版へのリンクは「Crater lake」になっていますし、『学術用語集』などにも「火山湖」という用語は見つかりません。--124.154.78.219 2008年12月11日 (木) 12:18 (UTC)
改名提案[編集]
火山湖は、基本的に火口湖の誤記であるため火口湖（現在リダイレクト）に改名したいと思います。地形用語の火口湖がなくて、誤記の火山湖のページがあるのは、誤った知識を広めてしまうため事典としてかなりまずいかと思われます。J-STAGE上で論文を検索してみましたが[1]、火山湖表記は0件ではないようです。しかし多くがかなり古い論文や文献とその引用での表記のようです。当方の経験でも火山学者が「火山湖ってなに？」というような、誤記を揶揄するツイートを見た記憶があります。--Batholith（会話） 2017年10月24日 (火) 14:02 (UTC)
コメント米地文夫のこの論文(志賀重昂は火口湖をどのような景観として捉えたか)によれば、志賀重昂が何らかの意図を持って"火山湖"を使い分けていた。米地文夫は火口に生じた湖だけで無く、カルデラ湖や地殻変動によって生じた「一定規模以上の水溜まり」を火山湖として記載していると分析しています。単純に置き換え消し去るのでは無く、火山湖との用語は「1930年代までの古い用語」、「現代火山学/地形学の視点では不正確な分類」等の旨の記述を加え必要があると考えます。--X-enon147（会話） 2017年10月26日 (木) 06:16 (UTC)- コメントgoogle検索してみたところ
"火山湖" 371,000件
"火口湖" 212,000件
であり、火山湖が多いです。現在の解説では 火口湖＋カルデラ湖＋ｅｔｃ（例えば溶岩にせき止められてできた湖？とか、断層によってできた諏訪湖みたいなの？？？とか）＝火山湖 であり、 火口湖≠火山湖 と読み取れると思います。火山湖はそのままに(可能なら火口湖とアルデラ湖の違いが追記されるとより一層良いように思います。出典が見つからない嫌な予感がしますが。)、現在は火山湖へのリダイレクトとなっている火口湖を記事に変更するのも一つの手段なのかもと思いました。現在の火山湖を火口湖に改名するのでしたら、火山湖を別に立項した方が良い様にも思います。ともあれ、地形用語の火口湖が無いので誤解を招くのはまずいという提案者さんの意見に賛成です。
ちなみに、J-STAGEを記事で検索してみたところ
火山湖 206件
火口湖 663件
カルデラ湖 264件
火口湖 カルデラ湖 35件
でしたので、火山学者さんは火口湖とカルデラ湖をいっしょくたにはせず、きっちり区別しているのかも知れないです。--ootahara（会話） 2017年11月7日 (火) 07:14 (UTC) - コメント当方は地形や地質の専門家ではないので断言はできませんが、Ootaharaさんのおっしゃるように、たしか、カルデラは火口ではないので「カルデラ湖」は「火口湖」とは区別されていたかと思います。基本的に、火山湖は火口湖の五感に近く、「火口」より「火山」の方が単語として知られているから使われてしまったものでしかないと思われ誤記の範囲内のものであると思います。検索数で判断するのは知識を広めるために存在する百科事典の本質としてどうなのかと思いますが、火口湖の記事中に「火山湖と書かれることもあるが基本的に火口湖の誤記である」というような文言を入れようとは思っています。もし議論がまとまらないようであれば平凡社の『新版 地学事典』(1996)、で確認する手もあります。おそらくこの分野の有名な事典だと思いますので、これになければ誤記扱いしてよいかと考えます。まあ当方の手元にないので今すぐには確認できませんが。--Batholith（会話） 2017年11月10日 (金) 15:20 (UTC)
- コメント追記、なおこのジャンルにお詳しいと思われる方を何名か思い出しましたので、コメントを依頼しておきましたのでご報告いたします。--Batholith（会話） 2017年11月10日 (金) 16:04 (UTC)
- コメントカルデラ湖と火口湖のどちらに分類されているのか調べてみました。
屈斜路湖（北海道）カルデラ湖 カルデラの一覧 (日本)より
摩周湖（北海道）カルデラ湖 カルデラの一覧 (日本)より
洞爺湖（北海道）カルデラ湖 カルデラの一覧 (日本)より
支笏湖（北海道）カルデラ湖 カルデラの一覧 (日本)より
倶多楽湖（北海道）カルデラ湖 カルデラの一覧 (日本)より
宇曽利湖（青森県）カルデラ湖 カルデラの一覧 (日本)より
十和田湖（青森県・秋田県）カルデラ湖 カルデラの一覧 (日本)より
蔵王の御釜（山形県・宮城県）火口湖 カルデラの一覧 (日本)より
沼沢湖（福島県）カルデラ湖 カルデラの一覧 (日本)より
雄国沼（福島県）カルデラ湖 カルデラの一覧 (日本)より
大沼（群馬県）カルデラ湖大沼 (赤城山)
榛名湖（群馬県）カルデラ湖 カルデラの一覧 (日本)より
草津白根山の湯釜（群馬県）火口湖草津白根山
芦ノ湖（神奈川県）カルデラ湖？ カルデラの一覧 (日本)より
猫越峠火山湖（静岡県）？ 次に現地の解説板の写真あり [2]
一碧湖（静岡県）火口湖一碧湖
風吹大池（長野県）堰止湖風吹大池
ミクリガ池（富山県）火口湖ミクリガ池
鷲羽池（長野県・富山県）火口湖鷲羽岳
御池（宮崎県）火口湖御池
藺牟田池（鹿児島県）火山湖藺牟田池
住吉池（鹿児島県）火口湖住吉池
大浪池（鹿児島県）火口湖大浪池
鰻池（鹿児島県）火口湖鰻池
池田湖（鹿児島県）カルデラ湖池田湖
これを見ますと、火口湖は「河口に水が溜まった湖」のように見えます。
一方、(crater lake) を見てみますと上記のカルデラ湖も(河口に水が溜まった湖である)火口湖もどちらも大体入っています。隕石(Meteorite)によってできた湖も入っています。
言葉の定義になりますので、火口湖に改名するかどうかは辞書や詳しい方の意見に頼るという進め方に賛成です。
現在、wikipediaにはカルデラ湖も(河口に水が溜まった湖である)火口湖の解説も特に無いようですので、ここで解説するのも一つのやり方なのかなと思いました。それと、火口湖に改名した場合は、「火山湖と呼ばれる事もある」という趣旨の記述も有ったほうが良いかもしれません。ac.jpでも火山湖のページが火口湖より少ないですが見つかりますので。それと、上のX-enon147さんのご指摘も重要だと思います。出典が見つかると良いのですが。--ootahara（会話） 2017年11月13日 (月) 07:36 (UTC)
- コメントBatholithさんに声をかけていただいて来ました。地形学を専門としています。火山湖は、学問的に整理すれば、火山に関する自然現象なので火山学か、形態を表しているので地形学において整理されるべき言葉になると思います。地形学においては、現在は使われることは少ない言葉です。それは、火山においては、地質構造と形態（地形）がよく対応しており、それほど詳細な研究をせずとも、火山にある湖の成因が推定できてしまうため、また、ほとんどの火山で基本的な情報（だいたいの火山地形発達史など）はおおよそ解明されているため、カルデラにできた湖であればカルデラ湖、火口にできた湖であれば火口湖、溶岩流や火山岩屑流によってできた湖は堰止湖といったように、火山に湖があれば成因にあった名前がつけられる状況になっています。そのため、論文で火山湖と書かれることは最近ではほとんどありません。しかし概念としては、火口湖やカルデラ湖、堰止湖などを包括する火山にある湖を示す語として、意味のある言葉であり、古い言葉という訳ではありません。ootaharaさんのご指摘にあるように、火山湖 not equal火口湖です。そうした階層性を理解してもらうためには、火山湖のページがあると良いと思います。ちなみに、2017年に日本地形学連合から発行された「地形の辞典」（朝倉書店）には、火山湖（volcanic lake）の項目はあり、ここまで書いてきたような説明が書かれています。海外での用法ですが、Google scholarで、volcanic lakeで検索すると、最近の論文が出てきます。--M0kd（会話） 2017年11月16日 (木) 11:15 (UTC)
- コメントM0kdさんコメントありがとうございました。移動の言いだしっぺでありながら体調不良で反応が遅れてしまいみなさんすみません。そろそろ結論を出さないといけないと思うわけですが、「火山湖は維持で、火口湖の記事を書く」というのが良いようにも思いましたがこれでどうでしょう。--Batholith（会話） 2017年11月22日 (水) 11:28 (UTC)
- コメントM0kdさんの編集で最低限の目的は達せられたと考えます。M0kdさん有り難うございました。「火山湖」「火口湖」の記事をそれぞれ充実させていく方向が望ましいと考えます。--小宮山広明（会話） 2017年11月25日 (土) 02:40 (UTC)
- コメント小宮山さんのコメントと前後してしまいましたが、「火山湖」について加筆し、内容としてはおかしくないようにしました。--M0kd（会話） 2017年11月27日 (月) 03:47 (UTC)
- コメント 「火山湖は維持で、火口湖の記事を書く」でとくに異論もなかったようなので改名提案は取り下げました。火口湖の記事を作成ですが執筆されたい方がいらっしゃいますようならどうぞお願いします。私も書くかもしれません断言できません。皆様のコメントに深く感謝いたします。--Batholith（会話） 2017年12月1日 (金) 14:27 (UTC)