ノート:波動関数の収縮

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「波束の崩壊」と「波動関数の崩壊」の統合提案[編集]

以下追記 現在、下記の代替案が提案されています(要約です。実際の提案内容についてはログを参照してください):

  • 『波束の崩壊』を存続し改名を行う(名称未定)
  • 『波束の崩壊』を『波束』に統合する

以上追記。--Glayhours会話2017年3月18日 (土) 10:52 (UTC)[返信]

現在、波束の崩壊のoldid=63310417版は(独自研究が含まれていますが)内容的に量子力学の波動関数に焦点を当てたものになっています。波動関数の崩壊は比較して内容がまとまっているため、特筆性の高い部分を転記し、「波束の崩壊」を「波動関数の崩壊」へのリダイレクトにすることを希望します。--Glayhours会話2017年3月11日 (土) 04:06 (UTC)[返信]

横からすみませんが、2点ほど質問です。(1)この記事で扱っている観測による量子状態の変化を「波動関数の崩壊」と呼ぶのは一般的なのでしょうか?私は少なくとも「波動関数(状態)の収縮」だと思っていました。(2)本記事で扱っている観測による収縮と、「波束の崩壊」の記事で扱っているような時間発展による波束の広がり(拡散)は別物です。それを理解された上でのリダイレクト化の提案でしょうか? ご回答頂ければ幸いです。--Ta2o会話2017年3月13日 (月) 11:51 (UTC)[返信]

質問の件について回答します:
(1) 「波動関数の崩壊」という訳語は「波動関数の収縮」に比べると一般的ではありませんが、文献によっては「崩壊」を採用しているものもあります。個人的には「収縮」の方がよりよいと思います。
(2) 通常のユニタリ時間発展による波動関数の拡散を「波動関数(波束)の崩壊」と呼んでいる例はWikipedia記事を除いて知りません。「波束の崩壊」と言った場合、観測に伴う非ユニタリの時間発展を指すことがほとんどである(つまり「波動関数の収縮(崩壊)」と同義である)と認識しています。
本来は現行の「波束の崩壊」に対して削除依頼を出すのが筋なのかもしれませんが、内容の吟味も含めて統合という形で提案させて頂きました。別件になりますが、「波動関数の収縮」が望ましいという意見があれば別途、改名依頼を出す必要もあるかもしれませんね。--Glayhours会話2017年3月15日 (水) 12:52 (UTC)[返信]
丁寧なご回答ありがとうございました。状況は理解しました。私自身は2つの記事が扱う内容は別物なので、本統合提案には反対です。「波束の崩壊の記事」は独自研究な部分もありますが、内容自体は量子力学の教科書で良く扱われるもの(波動関数の波束を作っても時間発展で広がっていき、実在波の広がりとは解釈できない)ですので、存続してよいと考えています。記事名の見直しや内容の改良は必要ですが、、--Ta2o会話2017年3月15日 (水) 23:17 (UTC)[返信]
こんにちわ。英語版「Wave function collapse」の訳として、個人的には「崩壊=collapse」「収縮=reduction」というイメージだったため、初版を「波動関数の崩壊」という名前にしました。英語版では序文に「波動関数がreduceする」という記載があり、この部分は「収縮する」と翻訳しました。Glayhoursさんの仰る通り、この現象を「崩壊」と呼ぶこともあると思うので問題ないと考えます。たとえば培風館「物理学辞典」では「波束の収縮(reduction of wave packet)」としてますね。Ta2oさんの仰る通り、2つの記事の内容は別物なので、もし統合させるなら「波束の崩壊」の記事の内容は波束と統合させたほうが良いのではないかと思います(ただ既に波束にも同様の記載が少しありますが)。--Jxev\tr会話2017年3月18日 (土) 00:12 (UTC)[返信]
追記です。私も改名には賛成です。英語版のTalkを読んでみても「波動関数の崩壊でなはく状態ベクトルの収縮にすべきだ」という人がいたり「誰がこの現象をcollapseと呼び始めたんだ?」という議論がされており、「Wave function collapse」という記事名に疑問を持っている方がいるようですね。「崩壊」という言葉はいろいろな意味を含んでいるので、誤解を招かないよう別の言葉にしたほうが良いと思います。個人的にはノイマンのように数学的にはっきりと定義されている「射影」という言葉を使うのが一番よいのではないかと思いますが、知名度的と意味の狭さを考えると「収縮」が良いのではないでしょうか。--Jxev\tr会話2017年3月18日 (土) 05:37 (UTC)[返信]
すみません、『波束』の方は調査が漏れていました。たしかに『波束』への統合の方が自然でしたね。
収縮/崩壊については、「収縮」の方が歴史的経緯を反映した言葉になっていると思いますが、「波動関数」と合わせて実空間上の波束のダイナミクスを想起させる点で悪い言葉遣いになっているようにも思います。「射影」については操作と現象の違いがあり、物理的な興味としては分かれていると思うので相応しくないと思います。--Glayhours会話2017年3月18日 (土) 10:52 (UTC)[返信]
Jxev\trさん、Glayhoursさん、コメント、ご提案ありがとうございます。だいぶ、状況と問題点が明確になったかと思います。今までの意見をまとめると、
「波束の崩壊」の記事については
  • (イ)「波動関数の崩壊」と統合(ロ)「波束」と統合(ハ)改名して、存続
「波動関数の崩壊」の記事については
  • (a)「波動関数の収縮」に改名(b)「波動関数の射影」に改名(c)そのまま
といったところでしょうか。まずは「波束の崩壊」の扱いだけでも方針を決めたいと思います。--Ta2o会話2017年3月19日 (日) 04:15 (UTC)[返信]

(インデントを戻します)

自分は

(ロ)『波束の崩壊』を『波束』へ統合
(a)『波動関数の崩壊』を『波動関数の収縮』へ改名

に賛成です。--Glayhours会話2017年3月24日 (金) 12:23 (UTC)[返信]

私も(ロ)『波束の崩壊』を『波束』へ統合 に賛成します。一方、本記事については、申し訳ないですが、まだ立場を表明できるほど、意見が定まっていません、、、 「波動関数の収縮」が妥当だと思っていましたが、元の英語版の記事のみならず、そこで引用されている参考文献がreductionではなく、collapseの語を使っております。ここで記事名を変えてしまうのは、記事の内容自体にそぐわない恐れがある気がしています。但し、日本語の文献で「波動関数の崩壊」の語を適用しているものがすぐには見つからず、適切かは判断がつきません。--Ta2o会話2017年3月26日 (日) 13:00 (UTC)[返信]
こんにちわ。『波束の崩壊』を『波束』へ統合について、現状のままだと2つの記事はうまく統合できないような気がしたので、記事を少し書き直して整理したいと考えています。まず『波束の崩壊』前半の文章について、参照元である本を読んでみてようやく伝えたいことが分かり、書き方が悪いのではないかと思ったので書き直してみました。『波束の崩壊』後半の計算については、正直に申しますと私には式を追うことができません(y(x)が突然出てくる所など)。個人的には『波束』の記事の方でダイナミクスについての具体的標識を充実させていき、この部分の統合が不要になるようにしていきたいと考えてます。
また『波動関数の崩壊』の改名について、私も確認してみたところ、呼び方は以下のような感じでした。
  • 「波束の収縮(英語表記なし)」→湯川秀樹ら「現代物理学の基礎 量子力学 I 」岩波書店、江藤幹雄「量子力学 I 」 丸善出版
  • 「波束の収縮(reduction)」→湯川 秀樹 「量子力学序説」弘文堂書房、原島鮮「初等量子力学」裳華房、A.メシア「メシア量子力学 1」東京図書
  • 「状態の収縮または波束の収縮(reduction)」→河原林研「量子力学」岩波書店
  • 「状態の収縮(reduction)」→D.R. ベス 「現代量子力学入門 −基礎理論から量子情報・解釈問題まで−」丸善プラネット
  • 「状態の収縮(英語表記なし)」→朝永 振一郎「量子力学 II 」みすず書房
  • 「波動関数の収縮(英語表記なし)」→D. ボーム「量子論 」みすず書房、砂川重信「量子力学」岩波書店、戸田盛和「量子力学30講」朝倉書店
  • 「波動関数の収縮(reduction)」→W. グライナー「量子力学概論」丸善出版
  • 「波動関数の崩壊(collapse)」→F. マンドル「マンドル量子力学」 丸善
  • 「波動関数の収縮(collapse)」→原康夫「量子力学」岩波書店
  • 「波束の収縮(contraction of wave function)」→江沢洋「量子力学 I 」裳華房
やっぱりほとんど「収縮」で、「崩壊」を使ってる本は少ないですね。ただ一部に「収縮=collapse」としてる本や「収縮=contraction」としてる本があるのは驚きました。——以上の署名の無いコメントは、Jxev\trノート履歴)さんが 2017年4月6日 (木) 13:51 (UTC) に投稿したものです(知識熊会話)による付記)。[返信]
「波束の崩壊」の記事修正と文献調査、お疲れ様です。非常にありがたいです。何点かコメントです。
  • 「波束の崩壊」の元の版の記述は荒いですが、記事の趣旨は参照文献に挙げられている吉田伸夫『光の場、電子の海―量子場理論への道』に述べられていることであり、Jxev\trさんが書き直された形で良いかと思います。なお、Jxev\trさんが調査された 湯川秀樹ら「現代物理学の基礎 量子力学 I 」岩波書店の第2章にも歴史的経緯や技術的な側面が書かれており、参考になるかと思います。また、 仲滋文 「シュレーディンガー方程式―量子力学のよりよい理解のために 」サイエンス社の第3章にもコンパクトな記述があります、
  • どうもcollapseという術語はD. Bohmがその著書 Quantum Theory (1951, p.120)で使っているのが初期の出所みたいなのですが、Jxev\trさんの調査だと収縮と訳されているみたいですね。意外でした。(A. Peres, Quantum Theory: Concepts and Methodsのchapter.12にそのような記述あり。こちらも和訳があるが未確認)。私のほうでも時間が取れるときに少し調べてみます。
--Ta2o会話2017年4月6日 (木) 16:09 (UTC)[返信]
  • コメント 『波束の崩壊』に関しては『波束』との統合で良いかと思います。また、『波動関数の崩壊』の記事名に関しては『波動関数の収縮』への改名で良いかと思います。--知識熊会話2017年4月7日 (金) 05:59 (UTC)[返信]
少しだけですが、私の方でも追加で調査してみました。テキストですと
  • 「状態ベクトルの収縮(英語表記なし)」→アイシャム「量子論―その数学および構造の基礎」吉岡書店
  • 「状態の収縮(英語表記なし)」「状態ベクトルの収縮(英語表記なし)」(一部に「量子遷移(quantum jump)」)→高林武彦「量子力学とは何か」サイエンス社
また、J.J.サクライの教科書「現代の量子力学」吉岡書店では「状態が跳び移る(原著ではthrown into)」でした。
観測問題に重点をおいた文献ですと
  • 「波束の収縮(英語表記なし)」→B.デスパーニア「量子力学における観測の理論」岩波書店
  • 「状態の収縮」「収縮仮説(reduction postulate)」→高林武彦、保江邦夫「量子力学―観測と解釈問題」海鳴社
またポピュラーサイエンスに近い文献ですが、観測問題を取り扱ったものでは
  • 「状態ベクトル収縮(英語表記なし)」→ロジャー・ペンローズ「心の影 2」みすず書房
  • 「波動関数の収縮(原著ではcollapse of (the) wave function)」(一部に「状態の削減(原著では reduction of (the) state)」)→ジョージ・グリーンスタイン、 アーサー・G・ザイアンツ「量子論が試されるとき」みすず書房
でした。
ロジャー・ペンローズ「心の影 2」には"「飛躍」は、状態ベクトルの収縮あるいは波動関数の崩壊と呼ばれている"との記述があります。どの用語もほぼ同義で使われているようですので、本記事については、『波動関数の収縮』への改名に賛成します。--Ta2o会話2017年4月15日 (土) 04:25 (UTC)[返信]

報告 私も「波動関数の収縮」への改名に賛成です。上の議論で合意成立とみなし改名実行しました。--Maulits会話2021年11月19日 (金) 15:57 (UTC)[返信]