ノート:タトン

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モン語名について[編集]

モン語名について、翻訳元と思われる英語版(en:Thaton)における扱いの経緯をここにまとめておく事と致します。

  1. まず2010年8月18日 08:09 (UTC) にビルマ語に詳しい英語母語話者のHinthaさんにより သဓီု と発音情報 [kəthɜ̀m] が初めて追加される(差分)。
  2. 2016年4月14日 09:30 (UTC) にタイのIP利用者111.84.192.15によりビルマ語名 သထုံ と同じ表記に差し替えられる(差分)。
  3. 2019年9月13日7時台 (UTC) に韓国語/朝鮮語の母語話者であるGaramさんが သဓီု の表記を復活させるも、発音を /θa̰dˀṵì/ なるものに差し替える(差分)。
  4. 2020年6月1日 07:53 (UTC) にビルマ語版Wikipediaでの活動履歴も見られるNyi Nyi Minn Maungさんがビルマ語名のIPA表記を追加する際に、特に断りもなくモン語の発音情報を除去される(差分)。

以上のような成り行きです。発音情報に関しては残念ながら一貫して出典のない編集が行われていたという事が分かります。表記が သဓီု であるという事に関しては語源の出典でもある Shorto (2002)(この著者はミャンマー (ビルマ) での現地調査に基づいてモン語の辞書 (1962) を著した人物でもあります)がラテン文字表記で Sadhuim としており、これに符合するので問題はないと思います。ただしGaram氏によるIPA表記はこちらに列挙したモン語の諸方言に関する文献を全て総合しても /θ//dˀ/ が音素として認められているものやきしみ声調が存在されるとするものが一切見当たらず、さらに /d/ で発音されることがあり得るのは dh ではなく ḍ という文字の方であることから非常に疑わしいと考えております。最初にHinthaさんが示した形の方がまだあり得ます(ラテン文字転写と全く異なる発音が現れる現象に関してはモン語#音韻論を参照、特に Jenny の研究ではこの様な例がかなり見られます)。また坂本恭章さんによりタイのノンタブリー県パークレット郡クリアン出身のインフォーマントからの情報に基づいてまとめられた『モン語辞典』(1994年)では474頁に全く同じ形の項目は掲載されてはいるのですが、発音は [saˀthə̀m](厳密にはIPAでは [saʔtʰə̤m] と表記するのが正しいと思われる。参照: 息もれ声である上、定義も「(形)①うす暗い。②=သဒီု。知恵遅れの。」とされていてShortoによる語源情報と全く合致せず、残念ながらこの項目の出典としては使用する事ができません。そもそもモン語には公式に定められた標準語が存在しない為、方言名を指定しないまま下手に発音情報を掲載する様な事は控えた方が賢明であろうと考えております。--Eryk Kij会話2020年12月20日 (日) 10:49 (UTC)[返信]