ニラジュ・カヤル

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ニラジュ・カヤル
生誕 ????????
インドの旗 インドグワーハーティー
居住 インドの旗 インド
国籍 インドの旗 インド
研究分野 計算機科学
研究機関 マイクロソフトリサーチ
出身校 インド工科大学カーンプル校
博士課程
指導教員
マニンドラ・アグラワル
主な業績 AKS素数判定法
主な受賞歴 ゲーデル賞(2006年)
ファルカーソン賞(2006年)
プロジェクト:人物伝
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ニラジュ・カヤル (ヒンディー語: नीरज कयाल) は、インド計算機科学者。 マニンドラ・アグラワルナイティン・サクセナと共にAKS素数判定法を提案し、2006年ゲーデル賞を受賞した。

生涯[編集]

カヤルはインドグワーハーティーで生まれ育った。 1996年には、インドの全国才能発掘奨学金(National Talent Search Scholarship)とジャガルディッシュ・ボース全国科学才能調査(en:Jagadis Bose National Science Talent Search)奨学金を与えられた。 また、1997年には、インド全国数学オリンピック(en:Indian National Mathematics Olympiad)の出場者に選ばれた。

2002年にはインド工科大学カーンプル校(en:Indian Institute of Technology Kanpur)の計算機科学科を卒業し、工学学士を取得した。 この年、彼はマニンドラ・アグラワルナイティン・サクセナ(en:Nitin Saxena)と共にAKS素数判定法を提案し[1]ニューヨーク・タイムズで記事になる[2]など世界の注目を集めた。 この研究は、卒業研究の一部として提出されたものであった。

このような計算複雑性理論での業績により、インド工科大学カーンプル校の優秀卒業生賞を与えられ、マグラワルやサクセナと共にゲーデル賞を受賞した。また、アッサム数学学院(Assam Academy of Mathematics)で毎年与えられるサブラタナンダ・ドウェラ博士賞金賞(Dr.Subratananda Dowerah Gold Medal)を二度受賞した。

その後、彼はインド工科大学カーンプル校の計算機科学・工学科から理論計算機科学の分野でPh.D.を与えられ、ラトガース大学博士研究員となったのち、 現在はインドのマイクロソフトリサーチで研究者として働いている[3]

2008年3月9日、ドイツ銀行で働いていたニディ・グプタと結婚した。

参考文献[編集]

  1. ^ Bornemann, F. (May 2003). “Primes is in P: A Breakthrough for "Everyman"” (PDF). Notices of AMS. http://www.ams.org/notices/200305/fea-bornemann.pdf 2009年2月10日閲覧。. 
  2. ^ Robinson, S (August 8, 2002). “New Method Said to Solve Key Problem in Math”. New York Times. .
  3. ^ MSRのページ”. 2009年2月10日閲覧。

外部リンク[編集]