ニコバルクマネズミ

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ニコバルクマネズミ[1]
保全状況評価
ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 EN.svg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
: 哺乳綱 Mammalia
: 齧歯目 Rodentia
: ネズミ科 Muridae
: クマネズミ属 rattus
: ニコバルクマネズミ R. burrus
学名
Rattus burrus
Miller1902
シノニム

Mus burrescens
Mus burrulus
Mus burrus

英名
Nonsense Rat
Nicobar Archipelago rat
Miller's Nicobar rat

ニコバルクマネズミ[1]学名:Rattus burrus英語: Nonsense rat, Nicobar Archipelago rat, Miller's Nicobar rat)はクマネズミの一種で、インドニコバル諸島の固有種である。大ニコバル島小ニコバル島英語版およびトリンケット島英語版に生息する。カール・ニコバル島英語版では、本種ではなくシュロクマネズミ英語版R. palmarum)およびインドシナモリクマネズミ英語版R. andamanensis) が見られる[2]

ゲリット・スミス・ミラーにより1902年に初めて記載され[3]、当初はハツカネズミ属に分類された[2]。今日ではクマネズミ属に位置づけられている。ミラーが原著で一般名を与えておらず、英名のナンセンス・ラット(nonsense rat)の由来は未詳である[3]が、IUCNなど近年の文献でもこれを採録している[2]

形態[編集]

形態学的にはシムル島英語版メンタウェークマネズミ英語版R. simalurensis)やムンタワイ諸島ムンタワイクマネズミ英語版R. lugens)、エンガノ島英語版エンガノツヤクマネズミ英語版R. adustus)に類似する。カール・ニコバル島のシュロクマネズミとも形態的に似通っているが、体が小さく体毛が柔らかいという違いがある。本種が島嶼ごとに特化したシュロクマネズミの変種である可能性もあり、慎重な研究が必要である[4]

分布[編集]

ニコバル諸島の固有種であり、生息域は大ニコバル島・小ニコバル島・トリンケット島に限られる。熱帯常緑樹林・半常緑樹林に生息している[2]

保護[編集]

IUCNにより絶滅危惧種に指定されている。島内における個体数や分布についてはほとんど知られていないが、ココヤシのプランテーションに伴う森林喪失と人間の居住域拡大によって生息域の喪失を被っていると考えられる。2004年12月のスマトラ島沖地震津波は、個体数に少なからぬ悪影響を及ぼしたと考えられている[2]

参考文献[編集]

  1. ^ a b 横畑泰志、姉崎智子、樽創、下稲葉さやか、天野雅男、新宅勇太、福井大、岩佐真宏 et al.「世界哺乳類標準和名目録」『哺乳類科学』第58巻Supplement、2018年、 S1–S53、 doi:10.11238/mammalianscience.58.S1ISSN 0385-437X
  2. ^ a b c d e Molur, S.; Nameer, P.O. (2008). Rattus burrus. IUCN Red List of Threatened Species (IUCN) 2008: e.T19325A8853106. http://www.iucnredlist.org/details/19325/0 2015年12月6日閲覧。. 
  3. ^ a b Miller, Gerrit S. (May 1902). “The Mammals of the Andaman and Nicobar Islands”. Proceedings of the United States National Museum (Washington DC: United States National Museum) 24: 751–795. doi:10.5479/si.00963801.24-1269.751. OCLC 24358381. 
  4. ^ Mammal Species of the World - Rattus burrus”. www.departments.bucknell.edu. 2019年8月28日閲覧。