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ナカちゃん

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナカちゃん (2006年6月24日撮影)

ナカちゃん(不詳 - 2006年8月27日)は、2005年11月2日徳島県那賀郡那賀川町(現・阿南市)の那賀川中州に現れたメスアゴヒゲアザラシである[1]特別住民票上の氏名は「那賀川 ナカちゃん[2]

概説

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2005年11月2日には那賀川町の町民に登録された[3][4]

2005年11月14日~11月18日の間、期間限定で那賀川町役場住民課の窓口において、「ナカちゃん」の特別住民票が約36,000枚発行された[5]。 のちにこの特別住民票は徳島市内でも一時的に発行可能になっていたようである。

2006年3月20日には市町合併により阿南市の名誉市民に登録された[6]

2006年4月20日、護岸ブロックの上で寝返った拍子にコンクリートブロックの隙間に挟まって身動きが取れなくなったため、通報を受けた阿南市消防本部の救助隊員がナカちゃんを毛布に包んで救出した[7]。翌日、国土交通省那賀川河川事務所はナカちゃんが挟まったコンクリートブロックの隙間などに石を敷き詰める作業を行った[8]

2006年8月27日に那賀川右岸の中洲で頭部から血を流して倒れているのを発見され死亡が確認された[9]。死体の腐敗が激しいため死因は不明だが、栄養状態の良さや数日前まで元気に泳いでいる所が目撃されていることから暑さや疲労によるショック死の可能性が高いと考えられた[10]。その後、地元有志によるお別れ会、阿南市によるメモリアルイベント、パネル展、絵画展、写真展などの関連イベントが次々行われた。ナカちゃんの遺体は、とくしま動物園で冷凍保存された後、2007年6月以降は徳島県立博物館骨格標本となっている。2007年5月には那賀川の河川敷に御影石でできた重さ約2トンの石像が設置されたが、2011年の台風6号による増水で横転し、壊れた[11]

ナカちゃんを題材にした歌

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脚注

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  1. ^ 2.各行政機関の取り組み” (PDF). 国土交通省 四国地方整備局. 2025年5月24日閲覧。
  2. ^ ナカちゃんを語り継ぐ会” (PDF). 阿南市. 2025年5月24日閲覧。
  3. ^ 「ナカちゃん」現れず 那賀川のアザラシ、見物人からため息」『徳島新聞』徳島新聞社、2005年11月4日。オリジナルの2006年5月20日時点におけるアーカイブ。2025年5月24日閲覧。
  4. ^ 「ナカちゃん」2日ぶり姿現す 那賀川のアザラシ」『徳島新聞』徳島新聞社、2005年11月4日。オリジナルの2006年5月20日時点におけるアーカイブ。2025年5月24日閲覧。
  5. ^ ナカちゃんの住民票、申請3万6000枚」『朝日新聞朝日新聞社、2005年11月21日。オリジナルの2005年11月24日時点におけるアーカイブ。2025年5月24日閲覧。
  6. ^ 「ナカちゃん」特別名誉市民に” (PDF). 国土交通省 四国地方整備局 (2006年3月28日). 2025年5月24日閲覧。
  7. ^ ナカちゃん、ブロックの間にすっぽり 救助隊員出動し救出」『徳島新聞』徳島新聞社、2006年4月21日。オリジナルの2006年5月20日時点におけるアーカイブ。2025年5月24日閲覧。
  8. ^ これでナカちゃんも安心 那賀川河川事務所、護岸すき間ふさぐ」『徳島新聞』徳島新聞社、2006年4月22日。オリジナルの2006年5月20日時点におけるアーカイブ。2025年5月24日閲覧。
  9. ^ ナカちゃん死ぬ」『神戸新聞神戸新聞社、2006年8月27日。オリジナルの2006年9月17日時点におけるアーカイブ。2025年5月24日閲覧。
  10. ^ II.ナカちゃんの足跡” (PDF). 国土交通省 四国地方整備局. 2025年5月24日閲覧。
  11. ^ ナカちゃん像横転 那賀川河川敷、台風で増水浮く?」『徳島新聞』徳島新聞社、2011年7月22日。オリジナルの2011年7月27日時点におけるアーカイブ。2011年7月26日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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