ドライアイスベスト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ドライアイスベストは、ドライアイスを利用した熱中症防止商品。販売元はエア・ウォーター炭酸株式会社。

概要[編集]

9箇所(前面4箇所、背面4箇所、首1箇所)のポケットにドライアイスを入れ、内側のダブルメッシュ構造を通して冷気を取り組むことで、人体を冷やす。

作業環境温度約45℃に対し、身体各部において、15 - 25℃の冷却効果がある。

ドライアイスを冷媒とするので、冷却効果が長時間持続する。

従来の蓄冷剤のような凍結する手間を省く。

特許取得品:5078742号

可燃性作業着厳禁の現場用にオール難燃製も販売中(特許出願中)。

開発:エア・ウォーター炭酸株式会社

種類[編集]

レギュラー長尺
ポケット9箇所、1つのポケットに250 gにカットされたドライアイスを1つ投入。サイズはフリー。表地は難燃性(ダイワボウプロバン加工)。
レギュラー短尺
長尺の下半分を無くし、軽量化されたモデル。ポケット5箇所、1つのポケットに250 gにカットされたドライアイスを1つ投入。サイズはフリー。表地は難燃性(ダイワボウプロバン加工)。
オール難燃長尺
ポケット9箇所、1つのポケットに250 gにカットされたドライアイスを1つ投入。サイズはフリー。全ての素材が難燃性。
オール難燃短尺
長尺の下半分を無くし、軽量化されたモデル。ポケット9箇所、1つのポケットに250 gにカットされたドライアイスを1つ投入。サイズはフリー。全ての素材が難燃性。

使用方法[編集]

  • 袖のないベスト型で、サイドボタンを個々の体型に合わせて留める。体への密着度を微調整することが可能。
  • ポケットへ角ドライアイスを約250 g投入。ポケットは9箇所(前面4箇所、背面4箇所、首1箇所)あるが、全てのポケットへドライアイスを投入する必要はない。

特徴[編集]

  • 作業環境温度約45℃に対し、身体各部において、15 - 25℃の冷却効果。
  • 作業環境約45℃において、約2 - 3時間使用可能。
  • 洗濯・乾燥機での使用可能。
  • ドライアイスを直接ポケットに入れるため、取扱いには手袋が必要(凍傷防止)。また密閉空間での使用は禁止されている(酸欠防止)。

使用上の注意[編集]

  • 酸欠(換気の良い場所で使用することで防止)
  • 凍傷(ベストを直接肌に触れないような着用で防止)

環境問題[編集]

ドライアイスは各種工業の副生炭酸ガスを回収し製造している。その為、炭酸ガスの再利用であることから、地球温暖化等の原因とはならない。

外部リンク[編集]