トック山
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トック山(モンテ・トック、モンテ・トクとも、イタリア語: Monte Toc)は、イタリア北部、フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州エルト・エ・カッソとヴェネト州ベッルーノ県ロンガローネにまたがる山。地滑りが多発する山であったことから、地元住民の間では、歩く山との異名でも呼ばれていた[要出典]。1960年に山の麓に建設されたバイオントダムがもっとも有名である。山の名前は、フリウリ語の"patoc"を短縮したものとされており、この言葉は「腐った」や「湿っぽい」といった意味の言葉である[1]。
1963年10月9日、トック山で大規模な地滑りが発生し、約2.6億立方メートル[2]もの土砂が、バイオントダムによって形成されていた人造湖に滑り落ちていった。この地滑りによりこの人造湖では高さ250メートルを超える巨大津波が発生し、バイオントダムの堤体を超え、ロンガローネの町や周囲の村々を破壊しつくした[2][3]。1,918人もの人々が死に、その内1,450人が麓の町・ロンガローネで亡くなった。
脚注
[編集]- ^ “Today the forty-fifth anniversary - Vajont, the wall of water that killed Longarone”. La Stampa (9 October 2008). 30 September 2012時点のオリジナルよりアーカイブ。11 March 2021閲覧。
- ^ a b Petley, Dave (Professor) (2008年12月11日). “The Vaiont (Vajont) landslide of 1963”. The Landslide Blog. 2013年12月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年2月26日閲覧。
- ^ Duff, Mark (2013年10月10日). “Italy Vajont anniversary: Night of the 'tsunami'”. BBC News. Bbc.co.uk. 2014年2月27日閲覧。
外部リンク
[編集]- Excerpt from: Silenced Rivers: The Ecology and Politics of Large Dams by Patrick McCully