チョウセンハマグリ

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チョウセンハマグリ
Meretrix lamarckii.jpg
九十九里浜産チョウセンハマグリ
分類
: 動物界 Animalia
: 軟体動物門 Mollusca
: 二枚貝綱 Bivalvia
亜綱 : 異歯亜綱 Heterodonta
: マルスダレガイ科 Veneridae
亜科 : ハマグリ亜科 Meretricinae
: ハマグリ属 Meretrix
: チョウセンハマグリ M. lamarckii
学名
Meretrix lamarckii
Deshayes, 1853
和名
チョウセンハマグリ

チョウセンハマグリ(朝鮮蛤)、学名:Meretrix lamarckiiは、マルスダレガイ科ハマグリ属二枚貝。食用。

特徴[編集]

茨城県からフィリピンにかけての外洋に面した潮間帯から水深 20m 程度の砂泥底に分布。ハマグリに似るがより三角形に近く、大型で殻も厚い。また、ハマグリほど殻表面の模様が発達しない[1]

なお、生息地については文献によって記載が大きく異なるが、近年のチョウセンハマグリの最大の産地は鹿島灘であり[2]2009年のデータでは[要出典]日本産ハマグリの6割を占める[2]

食用利用[編集]

名は「朝鮮蛤」であるがれっきとした日本の在来種であり、ハマグリが内湾に生息するのに対して、チョウセンハマグリは外洋に生息する。

主な産地は茨城県鹿島灘)、千葉県九十九里浜)、宮崎県日向灘)。旬は春で、ハマグリ同様に利用される。

なお、チョウセンハマグリの漢字の当て字は参照する歴史文献次第で異なる表記がなされて諸説あるが、日本におけるチョウセンハマグリの最大の産地である鹿島灘の大洗の観光協会の表記は、「汀線蛤」[3]となっている。また、漁業協同組合(全漁連)のコラムにおいての鹿島灘の波崎漁業協同組合の解説でも「汀線蛤」[2]と解説されている。

チョウセンハマグリの最大の産地である鹿島灘においての貝塚の有名な場所は大串貝塚であり、縄文時代から鹿島灘一帯がハマグリを含める貝の名産地だったことが、『常陸国風土記[要文献特定詳細情報]那賀郡の条に「平津の駅家の西12里にあり、名を大櫛という。上古、人あり、躰は極めて長大く、身は丘壟の上に居ながら、手は海浜の(大ハマグリ)を摎りぬ。其の食らいし貝、積聚りて岡と成りき、時の人、大挎の義を取り入れて、今は大櫛の岡と謂う。」という内容で記されている。

工業利用[編集]

碁石の白石の原料には石化した大型のチョウセンハマグリの殻を用いる[4][5]。このことから、碁石貝、碁石蛤という別称を持つ。宮崎県日向市などで生産されている。

脚注[編集]

  1. ^ 相模湾産貝類 p.648
  2. ^ a b c 今が旬、鹿島灘ハマグリ”. jf-net. JF全漁連. 2011年1月8日閲覧。
  3. ^ 鹿島灘ハマグリ”. よかっぺ大洗. 大洗観光協会. 2011年1月8日閲覧。
  4. ^ 日向市特産物一覧「はまぐり碁石」”. 日向市観光情報. 日向市. 2015年7月6日閲覧。
  5. ^ 北部市場お魚リスト(チ) 「チョウセンハマグリ」”. 市の施設 川崎市中央卸売市場食品衛生検査所. 川崎市. 2015年7月6日閲覧。

参考文献[編集]

関連書籍[編集]

  • 小島彰ほか 「《調査報告》ハマグリ漁におけるプール制について - 鹿島灘漁協、はさき漁協、大洗町漁協の事例 (PDF) 」、『福島大学研究年報』 第5号、福島大学、2009年12月、NAID 120001968739。福島大学機関リポジトリ

外部リンク[編集]