タガラシ

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タガラシ
タガラシ
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: キンポウゲ目 Ranunculales
: キンポウゲ科 Ranunculaceae
: キンポウゲ属 Ranunculus
: タガラシ R. sceleratus
学名
Ranunculus sceleratus L., 1753
和名
タガラシ

タガラシ(田辛子、田枯し、学名:Ranunculus sceleratus)は、キンポウゲ科キンポウゲ属越年草水田用水路などに生える雑草有毒植物である。

和名の由来は、噛むと辛味があることから「田辛子」という説と、収量の少ない田に生えることから「田枯らし」という説がある。西国、特に旧周防国福岡県久留米市筑紫地域)、熊本県鹿本郡ではウマゼリと呼ばれてきた[1]

特徴[編集]

日本全土の水田のような水たまりによく生える二年草[2]

高さ25-60cm。花期は3-5月で、よく枝分かれして多数の花をつける。全体に黄緑色で柔らかい。キツネノボタンなどによく似ているが、果実が細長くなるのが特徴。

プロトアネモニンという毒をもち、誤食すると消化器官がただれたり、触ると皮膚がかぶれたりする[3]

注釈・出典[編集]

  1. ^ 八坂書房 編『日本植物方言集成』八坂書房、2001年2月28日、316頁。ISBN 4-89694-470-4 
  2. ^ 久志博信『「山野草の名前」1000がよくわかる図鑑』主婦と生活社、2010年、17ページ、ISBN 978-4-391-13849-8
  3. ^ 岩槻秀明『街でよく見かける雑草や野草がよーくわかる本』秀和システム、2006年11月5日。ISBN 4-7980-1485-0  p.128

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]