ソトイワシ目
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ソトイワシ目 | |||||||||||||||||||||
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![]() ソトイワシ属の1種 Albula vulpes
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本文参照
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ソトイワシ目(学名:Albuliformes)は、硬骨魚類の分類群の一つ。1科で構成され、およそ2属12種を含むグループである[1]。熱帯の浅海に生息する種類が多い[1]。
概要
[編集]ソトイワシ目はウナギ目と同じカライワシ上目に属し、レプトケファルスと呼ばれる特徴的な仔魚期を経て成長する。他のカライワシ上目魚類との相違点は、下顎の側線が開いた溝の中を走行することである(他のグループでは溝は閉じている)[1]。体型はニシン・イワシ類に似ており、やや細長い紡錘形である。側線の眼下管は前上顎骨にまで伸び、現生の真骨類としては稀な特徴である[1]。
カライワシ目やソコギス目との関係が深く、分類体系にはばらつきが大きい。
分類
[編集]ソトイワシ目全体、あるいは含まれる科・属の分類上の位置付けは、研究者により大きく異なる。本目全体をソトイワシ亜目として、カライワシ目に含める場合があるほか、ソコギス目を本目の亜目としてソコギス亜目とする場合もある。本稿ではNelson(2016)の分類に従い、2属12種についてリストする[1]。

- ソトイワシ科 Albulidae は2亜科2属で構成され、およそ5種を含む。
- ソトイワシ亜科 Albulinae 記載される種の数には研究者により異同があるが、少なくとも3種を含むものとみられる[1]。熱帯の浅海に生息し、最大で1mほどになる。淡水・汽水域に進出することもあり、釣りの対象魚として知られる[1]。
- ソトイワシ属 Albula
- ギス亜科 Pterothrissinae ソトイワシ亜科と比べ鰭条数・側線鱗数・椎骨などの数が多い。2種を含み、ギス(Pterothrissus gissu)は日本近海に分布する。ギス科 Pterothrissidae として独立させる見解もあり、カライワシ目に所属させる場合もある[2]。
- ギス属 Pterothrissus(Istieus とする見解もある[1])
- ソトイワシ亜科 Albulinae 記載される種の数には研究者により異同があるが、少なくとも3種を含むものとみられる[1]。熱帯の浅海に生息し、最大で1mほどになる。淡水・汽水域に進出することもあり、釣りの対象魚として知られる[1]。
出典・脚注
[編集]参考文献
[編集]- Joseph S. Nelson 『Fishes of the World Fifth Edition』 Wiley & Sons, Inc. 2016年 ISBN 978-1-118-34233-6
- 上野輝彌・坂本一男 『新版 魚の分類の図鑑』 東海大学出版会 2005年 ISBN 978-4-486-01700-4
- 岡村収・尼岡邦夫監修 『日本の海水魚』 山と溪谷社 1997年 ISBN 4-635-09027-2