セルゲイ・ナワシン

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Sergei Navashin

セルゲイ・ガヴリーロヴィチ・ナワシン(ナヴァシン)ロシア語: Сергей Гаврилович Навашин、ラテン文字転記はSergei Gawrilowitsch Nawaschin (Navashin)1857年12月14日 - 1930年12月10日)はロシアの植物学者である。

略歴[編集]

ロシア帝国サラトフ県ロシア語版ヴォリスク地区ロシア語版ツァレフシチナロシア語版に生まれた。サンクトペテルブルクで学んだ後、モスクワ大学クリメント・チミリャーゼフロシア語版や化学者のウラジーミル・マルコフニコフに学んだ。1888年からイヴァン・ボローディンロシア語版のもとで、研究し、1894年に植物学の学位を得た。1894年から1915年の間、キエフ大学の教授を務め、キエフ植物園の園長も務めた。その後健康上の理由でトビリシに移り、トビリシの大学の教授を務めた。1923年にモスクワ大学の教授に招かれ、チミリャーゼフ研究所を創設し、1929年まで所長を務めた。

植物学上の業績としては、被子植物の重複受精 (double fertilization)の発見や 合点受精 (chalazogamy)の検出や、付随染色体(chromosome satellite)の観察で知られる。

著作[編集]

  • Resultate einer Revision der Befruchtungsvorgänge bei Lilium martagon und Fritillaria tenella (1898)
  • Ueber den feineren Bau und Entwicklung von Plasmodiophora Brassicæ (1899)
  • Ueber die Befruchtungsvorgänge bei einigen Dicotyledonen (1900)
  • Näheres über die Bildung der Spermakerne bei Lilium martagon (1910)

参考文献[編集]

  • Kordium EL (2008). "[Double fertilization in flowering plants: 1898-2008]". Tsitol. Genet. (in Russian) 42 (3): 12–26. PMID 18822860