セフタジジム
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IUPAC命名法による物質名 | |
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臨床データ | |
発音 | [sɛfˈtæzɪdiːm] |
販売名 | モダシン, Fortaz, Tazicef, others[1] |
Drugs.com | monograph |
MedlinePlus | a686007 |
ライセンス | EMA:リンク |
胎児危険度分類 | |
法的規制 |
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薬物動態データ | |
生物学的利用能 | 91% (IM) |
代謝 | negligible |
半減期 | 1.6~2 時間 |
排泄 | 90–96% 尿中排泄 |
識別 | |
CAS番号 | 72558-82-8 |
ATCコード | J01DD02 (WHO) |
PubChem | CID: 5481173 |
DrugBank | DB00438 |
ChemSpider | 4587145 |
UNII | DZR1ENT301 |
ChEBI | CHEBI:3508 |
ChEMBL | CHEMBL201 |
化学的データ | |
化学式 | C22H22N6O7S2 |
分子量 | 546.58 g/mol |
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セフタジジム(Ceftazidime, CAZ)は、日本ではモダシン, 海外ではフォルタズ(Fortaz)などの製品名で販売されている、多くの細菌感染症の治療に効果的な抗生物質である[1]。具体的には、関節感染症、髄膜炎、肺炎、敗血症、尿路感染症、悪性外耳炎、緑膿菌感染症、ビブリオ感染症の治療に用いられる[1]。投与法は静脈注射または筋肉注射が可能である[1]が、日本では点滴静注のみが製品化されている。
一般的な副作用には、吐き気、アレルギー反応、注射部位の痛みがあげられる[1]。その他の副作用にはクロストリジウム・ディフィシル下痢があげられる[1]。ペニシリンの服用によるアナフィラキシーを経験したことのある人には勧められない[1]。妊娠中や授乳中の人への投与は比較的安全である[2]。
セフタジジムは第三世代のセファロスポリン系の薬であり、バクテリアの細胞壁を阻害することによって効果がある[1]。
セフタジジムは、1978年に特許認可され、1984年に商品化された[3]。世界保健機関の必須医薬品モデル・リストに掲載されており、医療制度に必要とされる最も効果的で安全な医薬品である[4]。セフタジジムは後発医薬品として入手できる[1]。開発途上国での卸売価格は1日分あたり2.84から16.76米ドルである[5]。米国での一貫の治療にかかる費用は100から200米ドルである[2]。
出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i “Ceftazidime”. The American Society of Health-System Pharmacists. 20 December 2016時点のオリジナルよりアーカイブ。8 December 2016閲覧。
- ^ a b Hamilton, Richart (2015). Tarascon Pocket Pharmacopoeia 2015 Deluxe Lab-Coat Edition. Jones & Bartlett Learning. p. 87. ISBN 9781284057560
- ^ Fischer, Janos; Ganellin, C. Robin (2006) (英語). Analogue-based Drug Discovery. John Wiley & Sons. p. 495. ISBN 9783527607495. オリジナルの2016-12-20時点におけるアーカイブ。
- ^ “WHO Model List of Essential Medicines (19th List)”. World Health Organization (April 2015). 13 December 2016時点のオリジナルよりアーカイブ。8 December 2016閲覧。
- ^ “Ceftazidime”. International Drug Price Indicator Guide. 8 December 2016閲覧。