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セフタジジム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
セフタジジム
IUPAC命名法による物質名
臨床データ
発音 [sɛfˈtæzɪdm]
販売名 モダシン, Fortaz, Tazicef, others[1]
Drugs.com monograph
MedlinePlus a686007
ライセンス EMA:リンク
胎児危険度分類
法的規制
薬物動態データ
生物学的利用能91% (IM)
代謝negligible
半減期1.6~2 時間
排泄90–96% 尿中排泄
識別
CAS番号
72558-82-8 チェック
ATCコード J01DD02 (WHO)
PubChem CID: 5481173
DrugBank DB00438 チェック
ChemSpider 4587145 チェック
UNII DZR1ENT301 チェック
ChEBI CHEBI:3508 チェック
ChEMBL CHEMBL201 ×
化学的データ
化学式C22H22N6O7S2
分子量546.58 g/mol
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セフタジジム(Ceftazidime, CAZ)は、日本ではモダシン, 海外ではフォルタズ(Fortaz)などの製品名で販売されている、多くの細菌感染症の治療に効果的な抗生物質である[1]。具体的には、関節感染症髄膜炎肺炎敗血症尿路感染症悪性外耳炎緑膿菌感染症ビブリオ感染症の治療に用いられる[1]。投与法は静脈注射または筋肉注射が可能である[1]が、日本では点滴静注のみが製品化されている。

一般的な副作用には、吐き気、アレルギー反応、注射部位の痛みがあげられる[1]。その他の副作用にはクロストリジウム・ディフィシル下痢があげられる[1]ペニシリンの服用によるアナフィラキシーを経験したことのある人には勧められない[1]妊娠中授乳中の人への投与は比較的安全である[2]

セフタジジムは第三世代のセファロスポリン系の薬であり、バクテリアの細胞壁を阻害することによって効果がある[1]

セフタジジムは、1978年に特許認可され、1984年に商品化された[3]世界保健機関の必須医薬品モデル・リストに掲載されており、医療制度に必要とされる最も効果的で安全な医薬品である[4]。セフタジジムは後発医薬品として入手できる[1]開発途上国での卸売価格は1日分あたり2.84から16.76米ドルである[5]。米国での一貫の治療にかかる費用は100から200米ドルである[2]

出典

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i Ceftazidime”. The American Society of Health-System Pharmacists. 20 December 2016時点のオリジナルよりアーカイブ8 December 2016閲覧。
  2. ^ a b Hamilton, Richart (2015). Tarascon Pocket Pharmacopoeia 2015 Deluxe Lab-Coat Edition. Jones & Bartlett Learning. p. 87. ISBN 9781284057560 
  3. ^ Fischer, Janos; Ganellin, C. Robin (2006) (英語). Analogue-based Drug Discovery. John Wiley & Sons. p. 495. ISBN 9783527607495. オリジナルの2016-12-20時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20161220085422/https://books.google.ca/books?id=FjKfqkaKkAAC&pg=PA495 
  4. ^ WHO Model List of Essential Medicines (19th List)”. World Health Organization (April 2015). 13 December 2016時点のオリジナルよりアーカイブ8 December 2016閲覧。
  5. ^ Ceftazidime”. International Drug Price Indicator Guide. 8 December 2016閲覧。