スラフスク

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座標: 北緯55度2分31秒 東経21度40分29秒 / 北緯55.04194度 東経21.67472度 / 55.04194; 21.67472

スラフスクの市章

スラフスクロシア語: Славскラテン文字表記の例: Slavsk)は、ロシア西部飛び地のカリーニングラード州北部にある都市。1945年以前はドイツ東プロイセンに属し、ドイツ語ハインリヒスヴァルデHeinrichswalde, リトアニア語: Gastos, ポーランド語: Jędrzychowo)といった。リトアニアとの国境の町であるソヴィエツク(ティルジット)の南西15km にあり、ネマン川(メーメル川)からクルシュー潟(クロニア潟)にかけて広がる低湿地に位置している。

人口は2006年で5,000人ほど。2002年国勢調査で5,172人、1989年ソ連国勢調査では4,682人。1939年の人口は3,467人であった。

歴史[編集]

1292年よりハインリヒスヴァルデの名で記録に残っている。1818年にはニーデルング郡(Niederung, 1938年よりエルヒニーデルング Elchniederung)の行政中心地となった。

第二次世界大戦後、東プロイセン北部はソビエト連邦に併合され、1946年には市の地位を得て現在の名になった。スラフスクは「栄光(スラヴァ)の町」の意である。

産業と交通[編集]

州都カリーニングラードとソヴィエツクを結ぶ鉄道の駅がある。

見所[編集]

スラフスクでは、ネオゴシック様式のルーテル派教会が再建されている。またロシア正教会の伝統的な様式の聖堂が計画中である。第二次世界大戦前は「庭園の町」として知られ、ティルジット郊外の日帰り観光地でもあった。

外部リンク[編集]