スマート・ロードスター

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Smart Roadster
2004 Smart Roadster Speedsilver Automatic 700cc Front.jpg
概要
メーカー Smart GmbH
生産期間 2003–2006
車体とシャシー
分類 Sports car
Roadster
S-segment
車体様式 2-door roadster
レイアウト英語版 Rear mid-engine, rear-wheel drive
関連車種 Smart Fortwo
伝動機構
エンジン 0.7 L M160 I3 turbo (petrol)
トランスミッション 6-speed semi-automatic transmission
寸法
ホイールベース 2,360 mm (92.9 in)
全長 3,427 mm (134.9 in)
1,656 mm (65.2 in)
全高 1,192 mm (46.9 in)
装備重量英語版
  • 790 kg (1,742 lb) (roadster)
  • 815 kg (1,797 lb) (coupe)

スマート・ロードスター (GH-452)は、スマートが製造・販売をしていたスポーツカー

概要[編集]

ロードスター
フロント
SR collectors.jpg
リア
SR collectors 2.jpg
販売期間 2003–2006年
乗車定員 2名
ボディタイプ 2ドアコンバーチブル
2ドアクーペ
エンジン 0.6/0.7L I3
駆動方式 RR
変速機 6セミAT
全長 3,425mm
全幅 1,615mm
全高 1,190mm
ホイールベース 2,360mm
車両重量 790–852kg
-自動車のスペック表-
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スマートロードスター(GH-452)は、ダイムラーAGの自動車ブランドであるスマートブランドの2シーターロードスターで、モデルの製造時にはスマートはダイムラークライスラーAGの自動車ブランドであった。

開発[編集]

スマートロードスターは、スマートコンセプト(コンパクトな寸法、運転の楽しさと革新的なコンセプト)を備えた車両として計画され、スマートフォーツーからさらに個性的なオープンカーとして開発がスタートし、1950年代と1960年代の古典的なイギリスのオープンスポーツをモデルとしてコンセプトが作られました。イェンス・マンスケ の指揮の下開発は1998年秋に始まり、1999年5月ミハエル・マウワー が設計開発を引き継いだ。さらにハルトムート・シンクヴィッツ が2000年5月にその後任を担った。

最初のショーカーは1999年フランクフルトショーで公開された。そのロードスターモデルは開発スタートから僅か3か月で制作されたものではあったが、既存のシティ・クーペをベースとしたため駆動系開発の必要が無く既に走行が可能な状態であった。この最初のショーカーは非常に好評を博し、スマートはすぐに製品化を決定。翌2000年のパリサロンではロードスタークーペモデルの2番目のショーカーが発表され、プロダクションモデルは2002年8月にベルリンで一般公開された。

市場投入は2003年4月11日に60kw(82ps)のタイプが、ロードスターが18,610ユーロ、ロードスタークーペが20,240ユーロの価格で発売され。 2003年5月26日には45kw(62ps)の廉価版が14,990ユーロで発売され、両方のバージョンともハンバッハ(フランス)のスマートヴィル工場で生産された。上級グレードのブラバスは価格がロードスターが24,950ユーロ、ロードスタークーペは26,570ユーロであった。これらのブラバスモデルもハンバッハ(フランス)で製造され、出力が74kw(101ps)に向上したエンジンが搭載されていた。

ボディー[編集]

ボディーバリエーション[編集]

ロードスターとロードスタークーペの2つのデザインで製造されたがどちらのタイプも外寸は同じで、リアのトランク部分以外は共通であった。ロードスターはノッチバック、ロードスタークーペにはガラスのリアハッチ(ガラスドーム)が与えられ収納スペースが拡大されていた。ロードスタークーペのリアハッチのサイドウィンドウはポリカーボネート製となっており、トランクの容積はノッチバックのロードスターの86リットルに対し189リットルに増加。ソフトトップを格納した場合の容量はロードスターでは45リットル、ロードスタークーペでは104リットルに減少した。フロントフードの下にはどちらのバージョンにも59リットルのトランクスペースが確保されていた。リア形状の相違によりロードスターの重量は790 kg、ロードスタークーペの重量は810 kg(空車時の重量)となった。ロードスタークーペはそのリア形状の恩恵でcd値は0.38となっており、0.41のロードスターと比較して優れた空気抵抗係数を持っていた。これにより最高速度も異なり、同じエンジン出力にかかわらず、ロードスタークーペは 180 km/h、ロードスター 175 km/h となった。

トリディオンセーフティセルとボディーパネル[編集]

スマートブランドの他のモデルと同様、いわゆるトリディオンセーフティセルは、ロードスターとロードスタークーペのボディ構造の基礎骨格になっていた。このトリディオンセーフティセルを中心に他のボディパーツやユニットが取り付けられていた。セルの重量は192 kgで超高張力鋼板(超ハイテン鋼)で製造されており、安全なキャビンを形成し、高レベルの衝突安全性を提供した。トリディオンセーフティセルは、ルーフフレーム、ドアシル、Bピラー、ロールバー、フロアパネルを形成し、フェンダーとドア外板、フロントフードとテールゲート、およびその他のフロントとリアのエリアはFRPで構成されていた。このFRPはポリアミド&ポリカーボネートのSMC成形で造られており、鋼板よりも大幅に軽量で、簡単に交換が可能であった。ボディパネルは、「ジャックブラック」「シャインイエロー」「スパイスレッド」「シャンパンリミックスメタリック」「スターブルーメタリック」「グランスグレイメタリック」のカラーバリエーションがあり、トリディオンセーフティセルは、シルバーまたはブラックでのみ塗装されているため、色の異なるボディパネルを使用してスマートの特徴的な2色の外観を形成した。

エンジン[編集]

ロードスター、ロードスタークーペにはターボチャージャーと空冷式インタークーラーを備えた0.7リッター3気筒スプレクスエンジンが用意された。スマートフォーツーのエンジンブロックをベースにしておりユーロ4排出ガス基準をクリアしていた。第1世代のシティクーペとは異なり、3気筒エンジンの排気量は698cm³に拡大されており、45kw(61ps)、60kw(82ps)、74kw(101ps)の3つの出力バージョンが存在し、パフォーマンスの向上に合わせ一部異なったコンポーネンツ(ターボチャージャー、クラッチ、冷却装置等など)が装着されていた。

ロードスターには45 kwまたは 60kwのエンジンが搭載され、ロードスタークーペは60kwエンジンのみが選択できた。しかし、ロードスタークーペのプレシリーズモデル(25台のみの生産)には45kwエンジンが搭載された。スマートはロードスタークーペの廉価バージョンを市場投入する予定であったが、これは残念ながら生産中止となり実現はしなかった。前述のロードスタークーペのプレシリーズモデルは公式には販売されておらず、主にスマートの従業員によって購入された。 74kw(101ps)エンジンはブラバスグレードのロードスターおよびロードスタークーペ専用に設定され出力アップに対応するため水冷式のインタークーラー、専用のカムシャフト、ターボチャージャー等が装着されていた。