ステラルーメン

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ステラルーメン
Stellar Symbol.png
作者 Jed McCaleb
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プログラミング
言語
JAVA Python Ruby
種別 ブロックチェーン
ライセンス Apache License
公式サイト https://stellar.org/
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ステラルーメン(Stellar, or Stellar Lumens)は、個人間での送金取引を円滑に行うために作られたプラットフォームである。独自のコンセンサスアルゴリズムであるSCP(Stellar ConsensusProtocol)が用いられている[1]。ステラルーメンの送金は2~5秒ほどで行われる。活発な送金を促進するために、手数料が安く設定されており、0.00001XLM (約100万分の1ドル) の手数料で送金ができる[1]

Stellarプロトコルは、デラウェア州の非営利法人であるStellar Development Foundationによってサポートされているが、この組織は非課税ではなく、税金を支払っている[2][3][4][5]

歴史[編集]

Mt.GOXの創始者であるジェド・マケーレブ(en:Jed McCaleb)の手によってネットワークシステムステラ(en:Stellar (payment network))は作られた。ジェド・マケーレブ氏は、αテスター募集のために「シークレットビットコインプロジェクト」と呼ばれるWebサイトを立ち上げ、正式な立ち上げの前にテストを行った[6]。その後、StripeのCEOである「Patrick Collison」とともに、非営利団体「StellarDevelopment Foundation」を立ち上げた。Stellarは、Stripeから300万ドルのシード資金を受け取った[7][8]。Stellarは、自国通貨であるstellarを使用した分散型決済ネットワークおよびプロトコルとしてリリースされた。

立ち上げ時、ネットワークには1,000億個のステラルーメンがあり、25パーセントは金融包摂に向けて働いている他の非営利団体に与えられたという[9][10]

Stripeは、シード投資の見返りとして、最初のステラルーメンの2%または20億を受け取った[11]

2014年8月には、ブラジル初の暗号資産取引所である「Mercado Bitcoin」にて、ステラルーメンネットワークを使用すると発表して[12]、上場を果たす。

2015年1月にStellarプラットフォームの利用者は300万人を超え、時価総額15億円にまで上りつめた[13]。2019年7月には日本大手暗号資産(仮想通貨)取引所であるCoincheckへの上場も果たした[14]

Stellar Development Foundationは、2015年4月に新しいコンセンサスアルゴリズムを備えたアップグレードされたプロトコルをリリースし、2015年11月に公開された[15]。 新しいアルゴリズムは、スタンフォード大学のDavid Mazières教授によって作成された暗号通貨プロトコルであるSCPを使用した。[16]

Stellarの営利事業体であるLightyear.ioは、同社の商業部門として2017年5月に立ち上げられた。 [17] 2017年9月、Stellarは、Stellar Partnership Grant Programの一部である福利厚生プログラムを発表。このプログラムは、プロジェクト開発のために最大200万ドル相当のLumensをパートナーに授与。 2018年9月、Lightyear CorporationはChain、Incを買収し、合併後の会社はInterstellarと名付けられた[18]。現在では時価総額ランキング12位に位置付けしており、名目ともに主要仮想通貨の一つとみなされている。

実世界のアプリケーション[編集]

概要[編集]

仕組み[編集]

アセットの発行[編集]

ステラルーメン上でアセットが発行できる。発行されたアセットはステラルーメンのネットワークの上で世界中を移動できる。ステラルーメンを使って世界中で決済できるようになる[19]

マーケット[編集]

ステラルーメンのプラットフォームでは売り注文と買い注文を保存できる。ステラルーメン上で自動で処理されたり、分散型取引所で注文が可能となる[19]

今後[編集]

ステラルーメンはIBM社による国際送金に関するプロジェクトで国境をまたいだ決済を実現するのに使用されている。年中無休で素早く、安全で、手数料の安い決済が利用可能となる[19]

通貨単位[編集]

ステラルーメンの通貨単位は、「XLM(ルーメン)」である[20]

XRPとの違い[編集]

XLMは送金取引を目的としたプロトコルであるため、同様のプロトコルであるリップルと比較されることが多い。リップルはXRPLedgerにて毎年発行するXRPの量を減少させているのに対して、XLMは毎年一定の量を発行している。X[21]RPは会社間などの大きな取引にて使用することを目的としているのに対して、XLMは個人間での利用を目的としているため急騰急落などによってXLMの価格が大きく変化するのを防いでいる。

2019年10月29日UTC16時、Stellar(ステラ)ブロックチェーンはProtocol 12アップグレードを正常に完了し、ネイティブトークン「ステラ・ルーメン(XLM)」のインフレを事実上無効にした。

ステラルーメンを利用している企業[編集]

手数料は0.00001XEMである[23]

脚注[編集]

  1. ^ a b ステラ (Stellar/XLM) の今後は?価格高騰の可能性や今後・将来性について徹底解説 | 仮想通貨部 かそ部” (日本語) (2020年3月31日). 2021年2月10日閲覧。
  2. ^ Stellar FAQ”. 2021年1月15日閲覧。
  3. ^ Jillian D’onfro (2014年7月31日). “PayPal's Cofounder Is Supporting A New Non-Profit That Will Tackle The Vision PayPal 'Never Accomplished'”. Business Insider. 2015-04-31閲覧。
  4. ^ Kim-Mai Cutler (2014年7月31日). “Stripe Backs Non-Profit Decentralized Payment Network Stellar, From Mt. Gox's Original Creator”. TechCrunch. 2015年4月23日閲覧。
  5. ^ JP Mangalindan (2014年7月31日). “New Bitcoin challenger launches”. Fortune. 2015年4月23日閲覧。
  6. ^ Vigna, Michael J. Casey and Paul (2014年7月31日). “Mt. Gox, Ripple Founder Unveils Stellar, a New Digital Currency Project” (英語). Wall Street Journal. ISSN 0099-9660. https://blogs.wsj.com/moneybeat/2014/07/31/mt-gox-ripple-founder-unveils-stellar-a-new-digital-currency-project/ 2021年2月12日閲覧。 
  7. ^ New Bitcoin challenger launches” (英語). Fortune. 2021年2月12日閲覧。
  8. ^ Michael del Castillo (5-08-2014). “Stripe takes on bitcoin with rival digital currency Stellar”. The Irish Times. 20-11-2015閲覧。
  9. ^ Payment processor Stripe helps launch a new currency, the Stellar” (英語). VentureBeat (2014年7月31日). 2021年2月12日閲覧。
  10. ^ D'Onfro, Jillian. “PayPal's Cofounder Is Supporting A New Non-Profit That Will Tackle The Vision PayPal 'Never Accomplished'”. Business Insider. 2021年2月12日閲覧。
  11. ^ Stripe Backs Non-Profit Decentralized Payment Network Stellar, From Mt. Gox’s Original Creator” (英語). TechCrunch. 2021年2月12日閲覧。
  12. ^ “New Digital Currency Aims to Unite Every Money System on Earth” (英語). Wired. ISSN 1059-1028. https://www.wired.com/2014/08/new-digital-currency-aims-to-unite-every-money-system-on-earth/ 2021年2月12日閲覧。 
  13. ^ Tech in Asia - Connecting Asia's startup ecosystem” (英語). www.techinasia.com. 2021年2月12日閲覧。
  14. ^ ステラ (Stellar/XLM) の今後は?価格高騰の可能性や今後・将来性について徹底解説 | 仮想通貨部 かそ部” (日本語) (2020年3月31日). 2021年2月10日閲覧。
  15. ^ “An Algorithm to Make Online Currency as Trustworthy as Cash” (英語). Wired. ISSN 1059-1028. https://www.wired.com/2015/04/stanford-prof-builds-algorithm-internet-money/ 2021年2月12日閲覧。 
  16. ^ A New Competitor for Bitcoin Aims to Be Faster and Safer” (英語). MIT Technology Review. 2021年2月12日閲覧。
  17. ^ Jeff John Roberts (11-05-2017). “Stripe-Backed Stellar Places a New Bet on Blockchain in the Developing World”. Fortune. 26-08-2018閲覧。
  18. ^ A New Competitor for Bitcoin Aims to Be Faster and Safer” (英語). MIT Technology Review. 2021年2月12日閲覧。
  19. ^ a b c GMOコイン:ステラルーメン(XLM)とは” (日本語). GMOコイン. 2021年2月10日閲覧。
  20. ^ ステラルーメン(Stellar Lumens)/日本円のチャート | 仮想通貨ビットコイン(Bitcoin)の購入/販売所/取引所【bitFlyer(ビットフライヤー)】”. bitflyer.com. 2022年4月16日閲覧。
  21. ^ 株式会社インプレス (2019年11月1日). “仮想通貨ステラルーメンの特長は高速・低手数料・価格の安定・トークン発行 〜個人利用を最重視のStellar Lumens(XLM)。IBMの海外送金計画にも活用” (日本語). 仮想通貨 Watch. 2021年2月10日閲覧。
  22. ^ a b c d e f g h Stellar - an open network for money” (英語). www.stellar.org. 2021年2月10日閲覧。
  23. ^ contributors. “Transaction Fees, Minimum Balances, and Surge Pricing | Stellar Developers” (英語). www.stellar.org. 2020年5月23日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]