スコットカタログ

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1868年発行のスコットカタログの表紙

スコットカタログ(Scott catalogue)とは、アメリカ合衆国のスコット出版が毎年発行している世界中の郵便切手を収録したカタログ(図鑑)である。

概略[編集]

最初にスコットカタログが発行されたのは1868年9月ニューヨークの切手商であったJ・W・スコットの手によってであった。このカタログは切手のタイトルと発行年月日、印刷の色や評価額が記載されており、整理番号が個々に付けられている。この整理番号は「スコット番号」と呼ばれ、アメリカだけでなく世界中の切手商および切手収集家が使用している。

収録国[編集]

スコットカタログは英語で編集されており、世界で発行された膨大な数の切手がカラーで収録されている。そのため、2016年発行の2017年版カタログまでは電話帳サイズの6巻セットであったが、1冊あたりの重量が重くなってしまったため、2017年発行の2018年版からは第1巻を第1A巻と第1B巻というように2冊に分け、合計で12冊のセットに再編された[1]。また、近年ではCD-ROM媒体でも発売されている。

第1巻はアメリカ国際連合から収録され、以降は各国の切手が国名のアルファベット順に並ぶ。2018年度版の構成は以下のとおり[1]

ほぼ世界中の切手を網羅して収録されているが、例外もある。1960年代から1970年代にかけて、アラブ首長国の構成国やイエメン王党派が国外の収集家向けに濫発したいわゆる土侯国切手など収録されていない。

また、アメリカ政府が敵性国家に指定して郵便切手の輸入を禁止している場合には掲載されていない。かつての北ベトナム中華人民共和国などは、1970年代まで収録されていなかった。ただし、長年アメリカとの国交断絶状態が続いたキューバについては評価額を記載せずに採録するなど、方針は不統一であった。

また現在でもイランも、禁輸措置移行後に発行された分については評価額を記載していないほか、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の切手も最近まで収録していなかった。

スコットカタログのように世界中の切手を収録したカタログには、他にイギリスのギボンズカタログ英語版やドイツのミッヘルカタログ英語版、フランスのイベールカタログ英語版などがある。

出典[編集]

外部リンク[編集]