ジャララバード (キルギス)
| ジャララバード Жалалабат Джала́л-Аба́д Jalal-Abad | |||||
|---|---|---|---|---|---|
ジャララバードの入り口 | |||||
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| 位置 | |||||
| 位置 | |||||
| 座標 : 北緯40度56分 東経73度00分 / 北緯40.933度 東経73.000度 | |||||
| 行政 | |||||
| 国 | |||||
| 行政区画 | ジャララバード州 | ||||
| 市 | ジャララバード | ||||
| 市長 | ムラタリー・タガエフ (アタ・ジュルト党) | ||||
| 地理 | |||||
| 面積 | |||||
| 市域 | 88 km2 | ||||
| 標高 | 766 m | ||||
| 人口 | |||||
| 人口 | (2021年現在) | ||||
| 市域 | 123,239人 | ||||
| 人口密度 | 1,400人/km2 | ||||
| その他 | |||||
| 等時帯 | キルギス時間 (UTC+6) | ||||
| 公式ウェブサイト : 公式ウェブサイト | |||||
ジャララバード(ジャラル・アバドとも、キルギス語: Жалалабат、ウズベク語: Jalolobod/Жалолобод、ロシア語: Джала́л-Аба́д、英: Jalal-Abad、Dzhalal-Abad)は、キルギス南西部のジャララバード州の州都。人口は123,239人(2021年)[1]。
2025年9月、市名がマナスに改名された[2]。
語源
[編集]「-abad」はペルシア語由来の地名要素として、一般に「居住地」「集落」「町」などを意味する語(ābādī/ābād)に関係するとされる[3]。
概要
[編集]フェルガナ盆地東縁に位置し、ウズベキスタンとの国境に近い。フェルガナ盆地の交通・農業圏と連動する地域にあることから、周辺地域の物流・移動とも関係してきた[4]。周辺には鉱泉(ミネラル泉)を利用した保養・療養施設が所在し、保養地としての側面を有する[5]。
地理
[編集]位置・地勢
[編集]ジャララバードはキルギス南西部のジャララバード州に属し、州域はウズベキスタンと国境を接する。[6] 都市はフェルガナ盆地東縁に位置し、同盆地東端の主要都市の一つに挙げられる[4]。 また、市街はクガルト川左岸の広い平坦な段丘(テラス)上に立地し、アユーブ=トゥー山(Ayub-Too)の山麓に位置する[7]。
水系
[編集]歴史
[編集]ジャララバードは1877年に市とされ、1927年に改めて市の地位が与えられた[8]。 また1916年には鉄道と結ばれたことで、フェルガナ盆地で生産される綿花の輸送拠点としての役割を担った[4]。 ソビエト連邦期以降、周辺の鉱泉資源を利用した保養施設が整備された[5]。
温泉
[編集]ジャララバード周辺は鉱泉(ミネラル泉)や治療用泥(泥療法)を利用した保養地である[5]。
観光案内などでは、鉱泉が預言者アイユーブ(ヨブ)に結び付けられた泉(Chashma-Ayub/「ヨブの泉」)の伝承と関連付けて語られることがある[5]。
経済・文化
[編集]ジャララバードは地域の中心都市であり、食料加工などの産業(軽工業を含む)の拠点である。劇場や博物館が所在する[8]。
鉱業
[編集]金属資源(主に金)や石炭、油・天然ガスなどの資源が言及される。OSCEの資料は、州内で石炭がコク=ジャンガク(Kok-Zhangak)およびタシュ=クムル(Tash-Kumyr)で採掘され、油・天然ガスがチャンギル=タシュ(Changyr-Tash)、マイルー=スー(Mailuu-Suu)、イズバスケン(Isbasken)、コチコル=アタ(Kochkor-Ata)で産出される旨を記している。[5]また、アンチモン(Terek)などの金属資源や、複数の非金属資源についても州内資源として言及している。[5]
鉱山・鉱床名(EITI報告書に基づく一覧)
[編集]以下は、主としてEITI(資源透明化)報告書に記載された、ジャララバード州内の鉱床・鉱区名(鉱山名として流通する名称を含む)である[9][10]。
- 金(鉱脈・鉱床)
- Makmal(マクマル)鉱床(Toguz-Toro地区)[9]
- Tereksai(テレクサイ/Terek-Sai)鉱床(Chatkal地区)[9]
- Ishtamberdy(イシュタンベルディ)鉱床(Ala-Buka地区)[9][10]
- Jamgyr(ジャムグィル)鉱床 Lode No.2(Chatkal地区)[9]
- Chaarat(チャアラト)鉱床(Chatkal地区:Tulkubash area)[9]
- Unkurtash(ウンクルタシュ)鉱床(Ala-Buka地区)[9]
- Karatyube(カラトゥベ)鉱床(Ala-Buka地区)[9]
- 金(砂金・沖積などとして記載される鉱区名)
- Sulu-Tegerek(スル=テゲレク)鉱床(Chatkal地区)[9]
- Kuru-Tegerek(クル=テゲレク)鉱床(Chatkal地区)[9]
- Karatyube-Buzuk(カラトゥベ=ブズク)鉱床(Chatkal/Ala-Buka地区)[9]
- Baimak(バイマク)鉱床(Ala-Buka地区)[9]
- Nizhniy Buzuk area(Lower Buzuk地区:Chatkal地区)[9]
- Verkhnekasan deposit(上部Kasan鉱床:Ala-Buka地区。Zeksay/Nizhniy Ishtamberdy/Kara-Terek/Kok-Kyia/Chalkyidy 各地区を含む)[9]
- Chanach area(Nizhniy Chanach鉱床:Chatkal地区)[9]
- 銅・金など(複合)
- Bozymchak(ボズィムチャク)鉱床(Ala-Buka地区)[9]
- EITI 2013–2014で州内資源として列挙される名称(補完)
テレクサイ鉱山(補足)
[編集]国営企業Kyrgyzaltyn(キルギザルティン)の情報によれば、テレクサイ鉱山はチャトカル地区テレクサイ村に所在し、長期にわたりアンチモン採掘(付随して金)に重点を置いた後、1990年代初頭以降は金が主要産物となったとしている[11]。
教育
[編集]教育機関として、ジャララバードには公立大学であるジャララバード国立大学(Jalal-Abad State University)が所在する[12]。
気候
[編集]ケッペンの気候区分によると高地地中海性気候(Dsa)に属し、夏は高温で乾燥し、冬は湿潤である。
| ジャララバード (1991–2020)の気候 | |||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
| 最高気温記録 °C (°F) | 18.8 (65.8) |
25.8 (78.4) |
30.0 (86) |
33.9 (93) |
39.2 (102.6) |
41.5 (106.7) |
41.8 (107.2) |
41.5 (106.7) |
40.0 (104) |
34.2 (93.6) |
30.7 (87.3) |
20.7 (69.3) |
41.8 (107.2) |
| 平均最高気温 °C (°F) | 3.9 (39) |
6.9 (44.4) |
14.5 (58.1) |
21.3 (70.3) |
26.4 (79.5) |
31.5 (88.7) |
34.0 (93.2) |
32.8 (91) |
28.6 (83.5) |
21.2 (70.2) |
12.8 (55) |
5.8 (42.4) |
19.98 (67.94) |
| 日平均気温 °C (°F) | −1.1 (30) |
1.7 (35.1) |
8.7 (47.7) |
15.1 (59.2) |
19.8 (67.6) |
24.4 (75.9) |
26.8 (80.2) |
25.6 (78.1) |
21.1 (70) |
14.0 (57.2) |
6.9 (44.4) |
0.8 (33.4) |
13.65 (56.57) |
| 平均最低気温 °C (°F) | −4.9 (23.2) |
−2.3 (27.9) |
4.2 (39.6) |
9.6 (49.3) |
13.6 (56.5) |
17.6 (63.7) |
20.1 (68.2) |
19.0 (66.2) |
14.8 (58.6) |
8.7 (47.7) |
2.8 (37) |
−2.7 (27.1) |
8.38 (47.08) |
| 最低気温記録 °C (°F) | −27.2 (−17) |
−26.0 (−14.8) |
−12.0 (10.4) |
−7.8 (18) |
0.4 (32.7) |
5.7 (42.3) |
11.1 (52) |
6.6 (43.9) |
0.4 (32.7) |
−13.1 (8.4) |
−20.0 (−4) |
−23.6 (−10.5) |
−27.2 (−17) |
| 降水量 mm (inch) | 40 (1.57) |
51 (2.01) |
54 (2.13) |
62 (2.44) |
47 (1.85) |
25 (0.98) |
9 (0.35) |
6 (0.24) |
8 (0.31) |
35 (1.38) |
52 (2.05) |
51 (2.01) |
440 (17.32) |
| 出典:Погода и климат[13] | |||||||||||||
交通
[編集]- 空港
ジャララバード空港が市街地内に存在し、タズジェット航空によるビシュケク(マナス国際空港)への定期便の他、国内各地への季節運行便やチャーター便がある。
- 鉄道
オシ方面からの鉄道路線があり、ジャララバードの北東約30 kmの地点にあるKökjanggakまでを結んでいる[4]。
- 道路
アジアハイウェイ7号線の一部をなすビシュケク-オシ道路が走り、町の外れでクガルト川を渡る。ここに架かるクガルト川橋梁は、日本のODA支援(無償資金協力)により架け替えられた[14]。
脚注
[編集]- ↑ “[https://www.gov.kg/files/news/froala/72c5af18bda8175cd739fd98add0032c3f18b6e2.pdf Кыргыз Республикасынын эгемендіілігінј 30 жыл(統計集成)]”. (キルギス共和国政府サイト掲載資料). 2026年3月5日閲覧。
- ↑ キルギス、ジャラル・アバド市をマナス市に正式改称. 中央アジアガイド. 2026年4月26日閲覧
- ↑ “ĀBĀDĪ”. Encyclopaedia Iranica. 2026年3月5日閲覧。
- 1 2 3 4 “[https://fieldsupport.dliflc.edu/counter.aspx?i=3729&t=download KYRGYZSTAN in Perspective]” (PDF). Defense Language Institute Foreign Language Center (DLIFLC). 2026年3月5日閲覧。
- 1 2 3 4 5 6 “[https://bishkek.osce.org/sites/default/files/f/documents/b/5/416363_0.pdf Review(Jalal-Abad region の資源・産業等に関する記述を含む)]”. OSCE Programme Office in Bishkek (2018年). 2026年3月5日閲覧。
- ↑ “[https://www.kg.emb-japan.go.jp/files/100882600.pdf キルギス共和国概況 概要・政治編]”. 在キルギス共和国日本国大使館. 2026年3月5日閲覧。
- 1 2 “[https://open.kg/en/about-kyrgyzstan/territory-geography-and-administrative-division/jalal-abad-province/56-dzhalal-abadskaya-oblast.html Jalal-Abad Region]”. open.kg. 2026年3月5日閲覧。
- 1 2 “Jalal-Abad”. Encyclopaedia Britannica. 2026年3月5日閲覧。
- 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 “[https://eiti.org/sites/default/files/attachments/2012_kyrgyz_republic_eiti_report_en.pdf Kyrgyz Republic EITI Report 2012]”. EITI. 2026年3月5日閲覧。
- 1 2 3 4 5 6 7 8 9 “[https://eiti.org/sites/default/files/attachments/2013-2014_kyrgyz_republic_eiti_report_en.pdf EITI Report of Kyrgyz Republic for 2013–2014]”. EITI. 2026年3月5日閲覧。
- ↑ “[https://en.kyrgyzaltyn.kg/branch/info/4 Tereksai Mine]”. Kyrgyzaltyn. 2026年3月5日閲覧。
- ↑ “Jalal-Abad State University named after B. Osmonov Medical Faculty” (英語). Jalal-Abad State University. 2026年3月5日閲覧。
- ↑ “Weather and Climate”. 2021年11月10日閲覧。
- ↑ “ビシュケク-オシュ道路クガルト川橋梁架け替え計画”. JICA. 2026年3月5日閲覧。