ジャララバード州
座標: 北緯41度15分 東経72度15分 / 北緯41.250度 東経72.250度
| ジャララバード州 | |||
| Жалалабат областы Джалал-Абадская область | |||
| 州 | |||
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| 国 | |||
|---|---|---|---|
| 州都 | ジャララバード | ||
| 面積 | 33,700 km² (13,012 sq mi) | ||
| 人口 | 930,630 (2009) | ||
| 人口密度 | 29.0 /km² (75 /sq mi) | ||
| 州知事 | Zhusupbek Sharipov | ||
| ISO 3166-2 | KG-J | ||
ジャララバード州(キルギス語: Жалалабат областы、ジャララバートとも表記)は、キルギスの行政区画(州)の一つであり、州都はジャララバードである。北から時計回りにタラス州、チュイ州、ナルイン州、オシ州と接し、西〜南側はウズベキスタンと国境を接する。州域の南縁はフェルガナ盆地の一部を含み、残る地域は山地が多い。
概要
[編集]ジャララバード州はキルギス南西部に位置し、フェルガナ盆地縁辺の低地・丘陵地帯と、天山山脈西部の山地(いわゆる西天山)を含む。州人口は2009年国勢調査で93万0630人とされる。[1]国家統計委員会の公開データでは、常住人口(年初)として2021年から2025年にかけて増加傾向が示されている。[2]
歴史
[編集]ジャララバード州は1939年11月21日に設置された。1959年1月27日にオシ州へ統合され一旦廃止されたが、1990年12月14日に再設置されたとする記述がある。[3]
地理
[編集]位置・面積
[編集]州はキルギス中西部に位置し、ウズベキスタンとの国境地帯とフェルガナ盆地北東縁(低地)を含む。州域面積は約3.37万km2とされる。
地形(山地・谷・盆地)
[編集]州域の大部分は天山山脈西部の山地である。チャトカル地区を含む西天山周辺は、UNESCO世界遺産「西天山(Western Tien-Shan)」関連資料でも言及される。[4]
水系
[編集]州内の主要河川にはナルイン川があり、下流でシルダリヤ川水系に連なる。ナルイン川上流域にはトクトグル・ダム(トクトグル水力発電所)およびトクトグル貯水湖がある。
気候
[編集]州内では、フェルガナ盆地縁辺の谷底部と山地部で気候条件が異なる。州都ジャララバード(市)を含む低地側は夏季に高温となる傾向が示される。
自然災害
[編集]ジャララバード州を含むキルギス南部では、地すべり(地滑り)等の地質災害が社会的課題として扱われることがある。[3]
自然環境・保護区
[編集]州内には湖沼や森林が分布し、自然保護区(厳重保護地域等)として、サリ・チェレク自然保護区、ベシュ・アラル国家自然保護区、パディシャタ国家自然保護区などが挙げられる。[5] サリ・チェレク地域はUNESCOの「人間と生物圏計画(MAB)」における生物圏保護区としても紹介されている。[6]
天然記念物・景勝地
[編集]州内の文化・自然景観に関連する地点として、サイマルー・タシュの岩絵群(ペトログリフ)が知られ、UNESCOの世界遺産暫定一覧表に掲載されている。[7]
経済
[編集]キルギス経済全体の産業構成として、農業・畜産、鉱業、食品加工、縫製等が主要分野として挙げられる。[8] ジャララバード州はフェルガナ盆地縁辺の農業地域を含み、またナルイン川水系の水力発電(トクトグル水力発電所等)と関わる地域でもある。[9]
鉱業
[編集]ジャララバード州では、金属資源(主に金)や石炭等の鉱業が行われている。鉱業セクターの事業・ライセンス情報は、EITI(資源透明化)報告書に企業・鉱区(鉱床)・鉱種として整理されている。[10][11]
鉱山・鉱床名(EITI報告書に基づく一覧)
[編集]以下は、主としてEITI報告書(2012、2013–2014)に記載された、ジャララバード州内の鉱床・鉱区名(鉱山名として流通する名称を含む)である。[10][11]
- 金(鉱脈・鉱床)
- Makmal(マクマル)鉱床(Toguz-Toro地区)[10]
- Tereksai(テレクサイ/Terek-Sai)鉱床(Chatkal地区)[10]
- Ishtamberdy(イシュタンベルディ)鉱床(Ala-Buka地区)[10][11]
- Jamgyr(ジャムグィル)鉱床(Chatkal地区)[10]
- Chaarat(チャアラト)鉱床(Chatkal地区)[10][11]
- 金(沖積・砂金等として記載される鉱区名)
- Sulu-Tegerek(スル=テゲレク)沖積金鉱床(Chatkal地区)[11]
- Kuru-Tegerek(クル=テゲレク)鉱床(Chatkal地区)[10]
- Karatyube-Buzuk(カラトゥベ=ブズク)鉱床(Chatkal/Ala-Buka地区)[11]
- Verkhnekasan(上部Kasan)鉱床(Ala-Buka地区:地区名を含む)[10]
- Chanach(チャナチ)地区(Chatkal地区)[10]
- 銅・金等(複合)
- Bozymchak(ボズィムチャク)鉱床(Ala-Buka地区)[10]
(注)EITIは主としてライセンス・支払情報の枠組みに沿って鉱区名を整理している。
文化
[編集]州内の文化資産としては、サイマルー・タシュの岩絵群がUNESCO暫定一覧に掲載されている。[12] また、自然環境の国際的認知として、サリ・チェレク生物圏保護区がUNESCO MABで紹介されている。[6]
ジャララバード州の地方行政区画
[編集]ジャララバード州は8つの地区(район)に分かれている。[5]
| 地区 | 行政府 |
|---|---|
| アクスィ地区 | ケルベン(Kerben) |
| アラ・ブカ地区 | アラ・ブカ(Ala-Buka) |
| バザール・コルゴン地区 | バザール・コルゴン(Bazar-Korgon) |
| チャトカル地区 | カヌィシュ=クヤ(Kanysh-Kyya) |
| ヌーケン地区 | マスィ(Masy) |
| スザク地区 | スザク(Suzak) |
| トグズ・トロ地区 | カザルマン(Kazarman) |
| トクトグル地区 | トクトグル(Toktogul) |
人口統計
[編集]2009年国勢調査によれば、ジャララバード州の人口は現住人口が930,630人、法定人口が1,009,889人とされる。[1]国家統計委員会の公開データでは、常住人口(年初)として2025年に約135万85百人(1,358.5千人)が示されている。[2]
| ジャララバード州の人口推移 | ||
|---|---|---|
| 年 | 人口 | ±% |
| 1970 | 481,616 | — |
| 1979 | 587,509 | +22.0% |
| 1989 | 748,789 | +27.5% |
| 1999 | 869,539 | +16.1% |
| 2009 | 938,630 | +7.9% |
| 註: 現在人口; 出典:[1] | ||
民族構成
[編集]2009年国勢調査による民族構成は以下のとおりである。[1]
| 民族 | 人口 | 人口比 |
|---|---|---|
| キルギス人 | 725,321 | 71.8% |
| ウズベク人 | 250,748 | 24.8% |
| ロシア人 | 9,120 | 0.9% |
| トルコ人 | 5,842 | 0.6% |
| タジク人 | 5,642 | 0.5% |
| タタール人 | 3,694 | 0.4% |
| ウイグル人 | 3,271 | 0.3% |
| クルド人 | 1,902 | 0.2% |
| アゼルバイジャン人 | 5,642 | 0.1% |
| ウクライナ人 | 789 | 0.1% |
| カザフ人 | 3,694 | 0.4% |
| その他 | 329 | 0.1% |
脚注
[編集]- 1 2 3 4 Population and Housing Census 2009. Book 3 (in tables). Provinces of Kyrgyzstan: Jalal-Abad Region(Перепись населения и жилищного фонда Кыргызской Республики 2009. Книга 3 (в таблицах). Регионы Кыргызстана: Джалал-Абадская область), Bishkek: National Committee on Statistics, (2010), オリジナルの2011年8月10日時点におけるアーカイブ。
- 1 2 “Resident population as of the beginning of the year”. National Statistical Committee of the Kyrgyz Republic. 2026年3月5日閲覧。
- 1 2 “Землетрясения и сейсмичность Джалал-Абадской области Кыргызcтан(抄録部に行政史の記述)”. CyberLeninka. 2026年3月5日閲覧。
- ↑ “Western Tien-Shan(推薦書)”. UNESCO World Heritage Centre. 2026年3月5日閲覧。
- 1 2 “Kyrgyzstan - Джалал-Абадская область”. GRID-Arendal. 2026年3月5日閲覧。
- 1 2 “Sary-Chelek - Man and the Biosphere Programme (MAB)”. UNESCO. 2026年3月5日閲覧。
- ↑ “Saimaly-Tash Petroglyphs - UNESCO World Heritage Centre (Tentative Lists)”. UNESCO World Heritage Centre. 2026年3月5日閲覧。
- ↑ “(JICA報告書)Kyrgyzstan’s main industries are agriculture and animal husbandry, mining, food processing, apparel manufacturing ...”. JICA. 2026年3月5日閲覧。
- ↑ “Kyrgyz Republic – The Spirit of Welcome”. CAREC. 2026年3月5日閲覧。
- 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 “Kyrgyz Republic EITI Report 2012”. EITI. 2026年3月5日閲覧。
- 1 2 3 4 5 6 “EITI Report of Kyrgyz Republic for 2013–2014 - Annex 7”. EITI. 2026年3月5日閲覧。
- ↑ “Saimaly-Tash Petroglyphs - UNESCO World Heritage Centre (Tentative Lists)”. UNESCO World Heritage Centre. 2026年3月5日閲覧。
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