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サンタロール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
α-サンタロール
α-Santalol
物質名
識別情報
3D model (JSmol)
ECHA InfoCard 100.000.935 ウィキデータを編集
EC番号
  • 204-102-8
性質
C15H24O
モル質量 220.356 g·mol−1
外観 液体
匂い ビャクダンの香り
密度 0.9770 g/cm3
沸点 166 °C (331 °F; 439 K)
実質的に不溶
エタノールへの溶解度 可溶
ジエチルエーテルへの溶解度 可溶
比旋光度 [α]D +10.3°
屈折率 (nD) 1.5017
関連する物質
関連するテルペン β-サンタロール
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。
β-サンタロール
β-Santalol
物質名
識別情報
3D model (JSmol)
ECHA InfoCard 100.000.935 ウィキデータを編集
EC番号
  • 201-027-2
性質
C15H24O
モル質量 220.34 g/mol
外観 液体
匂い ビャクダンの香り
密度 0.9717 g/cm3
沸点 177 °C (351 °F; 450 K)
実質的に不溶
エタノールへの溶解度 可溶
ジエチルエーテルへの溶解度 可溶
比旋光度 [α]D −87.1°
屈折率 (nD) 1.5100
関連する物質
関連するテルペン α-サンタロール
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。

サンタロール: santalol)は、化学式C15H24Oで表されるセスキテルペンアルコールの一種。三環式化合物のα体と二環式のβ体の異性体があり、どちらもビャクダン精油に含まれる主要な香り成分である[1]が、稀少であり合成も困難であるため、産業的には代替の合成香料が使われる[2]。α-サンタロールはシクロプロパン環を持ち、1900年代にMichael 'Buffy' Perrettにより発見された。

合成法

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サンタロールの全合成法について、これまで数多くの研究が行われてきた。α-サンタロールは、イライアス・コーリーによりトリシクロエカサンタラールを出発点としベタイン、パラオキシドホスホニウムイリドを経る方法、住友化学により樟脳を出発点とする方法が研究された。β-サンタロールはエピサンタレンメチルブテノールから合成する方法が研究されたが、α体β体とも工業的に生産されるには至っていない[3]

資源としてのビャクダンの保護のため、紅色細菌の一種ロドバクター・スフェロイデス英語版を使った発酵による合成が研究され、BASF2020年7月に"Isiobionic Santalol"として発売を開始した[4]。原料としてコーンスターチ由来の糖を発酵させているという。

サンタロールは、香水の芳香物質として、定着剤、調整剤、および支配的な香り(ピラミッドの中心のコード)として使用されます[5]

脚注

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  1. ^ 『匂いと香りの科学』澁谷達明・市川眞澄編著 2007年 朝倉書店 ISBN 9784254102079
  2. ^ トランス-3-イソカンフィルシクロヘキサノールの製造方法 Patent-jp,住友化学工業
  3. ^ (合成香料編集委員会 2016, pp. 111–113)
  4. ^ Bettenhausen, Craig (2020年11月21日). “Making sandalwood oil without sandalwood trees”. Chemical & Engineering News. https://cen.acs.org/business/5-new-technologies-making-impact/98/i46#Case-study-4-Making-sandalwood-oil-without-sandalwood-trees 2024年12月17日閲覧。  {{cite news}}: |access-date=の日付が不正です。 (説明)
  5. ^ Санталол, его получение и применение в парфюмерии”. santalol.ru. 2025年10月16日閲覧。

参考文献

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