サイード・アル=マスリー
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サイード・アル=マスリー(アラビア語: سعيد المصري saʿīd al-maṣriyy, 英語: Saeed al-Masri, 1955年12月17日 – 2010年5月21日)は、アルカーイダの元幹部。死亡時にはナンバー3として目されていた。アル=マスリー(المصري, al-Masri)は「エジプト人」という意味のニスバで、本名は、ムスタファ・アフマド・ムハンマド・ウスマーン・アブー・アル=ヤズィード(مصطفى أحمد محمد عثمان أبو اليزيد, Mustafa Ahmed Muhammad Uthman Abu al-Yazid)。日本では、ムスタファ・アブ・ヤジドの名で報道される機会が多かった。
経歴
[編集]- 1955年、エジプトに生まれる。
- 2002年に発生したアメリカ同時多発テロ事件直前には、アルカーイダの財務担当者であり、実行犯に資金を送っていた[1]。
- 2007年7月、ベーナズィール・ブットー元パキスタン首相暗殺に関与したと表明[2]。
- 2008年6月2日、在パキスタンのデンマーク大使館前爆発事件に関与[3]。
- 2009年、アルジャジーラのインタビューに応じ、(パキスタンでの活動が成功した際には)パキスタンの核兵器をアメリカに対して使用すると発言。
- 2010年5月下旬、パキスタン北西部部族地域で活動中、アメリカの無人航空機による攻撃で死亡。妻子も同時に死亡したと伝えられる[1]。
関連項目
[編集]出典
[編集]- ^ a b “アルカイダ幹部が死亡 米軍無人機の空爆原因か(2010年6月1日)”. ボイス・オブ・ロシア 2010年10月3日閲覧。
- ^ “ブット氏暗殺の関与認める。アルカイダ幹部(2008年7月23日)”. 47NEWS 2010年10月3日閲覧。
- ^ “パキスタンのデンマーク大使館自爆攻撃、アルカイダが犯行声明(2008年6月5日)”. AFP.BB.NEWS 2010年10月3日閲覧。