ゴティックメード

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ゴティックメード (GOTHICMADE) は、漫画ファイブスター物語』および映画花の詩女 ゴティックメード』に登場する架空ロボット兵器の呼称。略称はGTM。 『月刊ニュータイプ2013年5月号における『ファイブスター物語』の連載再開以降、それまで登場していたモーターヘッドから差し替えられる形で登場している。

概要[編集]

ゴティックメード (GTM) とは、「ハーモイド・システム」という半永久機関によって動く全高およそ25m程の人型戦闘兵器で、劇中の主な舞台となる「星団暦」の時代より以前の「AD世紀」の5000年代、炎の女皇帝の時代に誕生した物とされている[1]

GTMは「汎用主力兵器」としてあらゆる場面においてその他の兵器を凌駕し、戦争そのものがこのGTMを中心に行われる。GTMに搭載されるハーモイド・エンジンは巨大な戦艦や宇宙船の物よりも遥かに高出力になっており、その天文学的な出力エネルギーは馬力に換算すると「」を超えると言われる。その人類史上最強の戦闘兵器は「ウォーキャスター」と呼ばれる者たちによってのみ操縦することが可能で、通常の人間の何倍もの筋力と反応速度を持つ彼らは「騎士」と呼ばれている。この騎士とGTMの能力が組み合わさることによって、GTMは「GTM以外に破壊不可能」と言われる。

騎士が機体の操作に専念するのに対して、機体の制御は「シン・ファイア」と呼ばれるガス状の人工頭脳が行っていたが、星団暦2310年に人工生命体「ファティマ」・兵器名「オートマチック・フラワーズ (AF)」が誕生すると、以降はほぼ全てのGTMがファティマ搭載型へと移行している。

GTMの構造[編集]

GTMの外見は長い首や折れ曲がった関節、細く小さな胴体に対して巨大な手などで構成された異様なシルエットをしている。その最大の特徴はツインスイングと呼ばれる独特の駆動システム。2本1組の背骨と脊椎からなるフレームと装甲がそのまま骨格となるツインスイング関節によって全身が構成されている。

主なGTM一覧[編集]

作品に登場する主な国別のGTMの一覧[2]。ただし、個人所有の機体や譲渡・接収、輸出入など様々な事情で幅広く使用されている機体も多い。

A.K.D.[編集]

国家の詳細はA.K.D.参照

ミラージュ・シリーズ[編集]

ブリンガーシリーズとも呼ばれる。レオパルト・フレームが基本構造であるものの、騎によっては特別なフレームやエンジン、更には天照制作以外の騎体も存在する。

B型:ツァラトウストラ・アプターブリンガー
ミラージュ騎士団の"スーパーロボット"。略称「Z.A.P.」。完全透明で、なおかつ箇所によっては発光するヘリオス装甲を持つ。性能、生産数などが一切不明。帝騎マグナパレスと同様のティティン・フレームに「ハー閃1014エンジン」を2基搭載し、他を凌駕する出力と絶大な戦闘能力を示す象徴とも言える武装の「フレームランチャー」は3159年以降、星団を恐怖に陥れた。メインフレームが脚部を貫く特殊な構造で、かかとから後方に伸びる「アンクルクレーン」と呼ばれる機構を持った奇怪な脚部が特徴。 この装備はエンジンの放熱やフレームランチャーの反動抑制に用いられる。旧L.E.D.ミラージュに相当。
B4型-2:グリッターB4-2
剣聖マキシ・カイエン乗騎。旧暁姫に相当。
J型駆逐戦闘兵器
イエンホウ
リョクタイ
全長200メートル超の超巨大GTM。旧ヤクト・ミラージュに相当。アンクルアンカーを装備している。
D型:帝騎マグナパレス
星団暦2988年に登場した黄金のGTM。天照王朝とミラージュ騎士団の旗騎。略称「MGP」。B型ミラージュの「ツァラトウストラ・アプターブリンガー」と同じティティン・フレームに「ハー閃1014エンジン」を搭載するが、構造的には変形機構を持っていたり、3段折りのバスターランチャーの固定装備などでまったく別物のGTMである。ZAPと同じく脚部にアンクルクレーンを備えている。旧ナイト・オブ・ゴールドに相当。
F型:ファンダウン・ブリンガー
攻撃力と機動力が高い。
F2型:フォクスライヒバイテ(ファルトリム・ブリンガー)
アイシャ・ルーマー女王乗騎。Z.A.P.やMGP同様に「ハー閃1014エンジン」を2基搭載。脚部にアンクルクレーンを備えている。 背中に大きな翼状の放熱板を持つが、このパーツは巨大な武装を乗せることが可能なマウントレールでもある。旧フレイム・ミラージュに相当。
G型:グリット・ブリンガー
全てのバランスがよい汎用GTM。 旧クロス・ミラージュに相当。
H型:ハイファ・ブリンガー
隠密任務用GTM。主にステートバルロ・カイダとアーレン・ブラフォードが使用。投擲武器にもなるバルバラ・ガットブロウを装備する。旧テロル・ミラージュに相当。
S型:スピードミラージュ
S1「スカイアギフト」(Mk7)とS2「ウーラソニック」(Mk9)の2機が存在。ゲートシオン・マークIIと同じくティーガーフレームの変形機構を持つGTM。旧ウンダーシェッツェ(ワンダースカッツ)、ヴォルケシェッツェ(クラウドスカッツ)に相当。
X型:ゼノア・アプターブリンガー
「ディー・カイゼリン」の項を参照。旧ゴウト・ミラージュに相当。

その他[編集]

モルフォ・ザ・スルタン
天照家GTM。
ゲートシオン・マークII
エルディアイ・ツバンツヒが星団帰還時に搭乗した騎体が、彼女のミラージュ入りに伴い天照に献上された。ログナーによって「雷丸」と命名される。

トリオ・コーラス王朝[編集]

詳細はコーラス王朝参照

SR4 ジ・エンドレス
国家象徴GTM。AFクローソーとともに現在休眠中。K型ミラージュ。旧エンゲージSR4に相当。
HL-1
通称「ハイレオン」。セイレイ・コーラス王女及びマロリー・ハイアラキ乗騎。セイレイ騎、マロリー騎共に同型騎で外見では区別がつかない。
ワイマールSR2(ドルビー・ブランデン)
トリオ・コーラス王朝の主力GTM。

フィルモア帝国[編集]

国家の詳細はフィルモア帝国参照

カンプ・ノイエシルチス[編集]

星団で最も古い歴史を持つフィルモア帝国を代表する帝国最上位騎士団。

皇帝直下の騎士団[編集]

皇帝直下の騎士団は議会、軍部の決定を待つことなく皇帝単独の意思でフィルモア皇帝出陣の時や皇帝勅命の時に直下に置かれる騎士団。

ホルダ型[編集]

ホルダ11-1型:レイシィ・オーデル
太陽王国GTM。
ホルダ11-2型:レイシィ・エルベ
バルバロッサGTM。
ホルダ11-3型:レイシィ・ライン
ドナウ帝国GTM。
ホルダ19型:ディー・メロウラ
ハロルドラント王騎。魔導大戦時クリスティン・V乗騎。
ホルダ19型-2:ダス・ガイスト
サヤステ家保有。
ホルダ21型:プリンシパル・ディー・マーメイド
太陽王国皇帝騎。
ホルダ21型-2:ディー・ウィリーズ
フィルモア王家皇帝騎。魔導大戦時ダイ・グ乗騎。
ホルダ29型A:レイジョ(ディー・ボリショイ・グーガント)
ホルダ31型:ユーレイ
フィルモア帝国の主力GTM。星団3大GTMの1つ。各隊によって色とアルファベットナンバー及び保有騎数、更に時代や目的によっては装備や外観も異なるのが存在する。
ホルダ31型E:レイシィ・バイカル
皇帝警護騎士 アルカナ・センチュリオン所属GTM

ミノグシア連合(ハスハ連合共和国)アトール聖導王朝[編集]

ミノグシア連合およびアトール聖導王朝参照

AP騎士団[編集]

ボォス星の最大国家ハスハ連合共和国の筆頭騎士団。星団暦3030年に勃発した魔導大戦によりハスハ連合共和国は瓦解し、AP騎士団は指揮系統を分断され、実質的に解体された。解体後の状況は記事「ファイブスター物語#ウエスタ太陽系」の「ミノグシア連合」の項を参照されたい。

バーガ・ハリ
AP騎士団の主力GTM。正式名称は「バーティカル・バーガ・ハ・リ」。聖宮ラーンの旧称「ハ・リ」の名からつけられた。星団3大GTMのひとつ。「ライオン・フレーム」のGTMで重GTMのカテゴリーに入る。余剰パワーを背中の「アイドラ・フライヤー」に回し、このアイドラ・フライヤーが副腕のように動く。ミグノシア連合に引き継がれたAP騎士団は次の各支隊。
  • 【AP第1支隊・スパース隊】(議会直属)バーガ・ハリ・Sw
  • 【AP第2支隊・スキーン隊】バーガ・ハリ・Sks
  • 【AP第3支隊・ドーチュー隊】バーガ・ハリ・Dt
  • 【AP第5支隊・エンブリヨ隊】バーガ・ハリ・Ec
  • 【独立遊撃支隊・クリスティ隊】バーガ・ハリ・Ec:通常のバーガ・ハリとは外見が大きく異なる。
バーガ・ハリ・BS-R”ハブ”
ヤーボ・ビート乗騎。ホルダ型のエンジンを搭載した真紅の駆逐GTM。ヤーボのカイゼリン継承後は詩女ムグミカの遺言によりAP騎士に復帰したワンダン・ハレーとAFビルト乗騎となる。通常のバーガ・ハリに比べてシルエットが刺々しい。
ホルダ17型:ディー・カイゼリン
星団暦451年に登場した伝説の機体で、映画『花の詩女 ゴティックメード』の主役ロボット。ドナウ帝国皇帝騎であったが、詩女暗殺未遂事件の後にドナウ帝国から「不戦の証」として詩女(うため)に渡され、以後、歴代の詩女が所有する。エンジン出力によって黒色装甲部はあらゆる色に変化する。現在はカイエンの息子デプレと「ガラスのコンコード」が使用している。ラーンに渡った後もドナウ帝国の紋章は残され、さらにラーンの紋章も加えられた事により、フィルモア、ハスハ両国にとって「剣を向けてはならないGTM」となった。その後はファティマ・タワーと共にAKDに引き渡され、X型ミラージュのゼノア・アプターブリンガーとして天照と共に星団を去って行くこととなる。
ハイレオン・メロディSR1
スクリティ・ポリティ支隊長、アルル・メロディ・コーラス王女乗騎。

クバルカン法国[編集]

マークIII リッタージェット "破烈の人形"
マークIV マッハ・シャルトマ

ルーン騎士団[編集]

ザ・ルッセンフリード
クバルカン法国の主力GTM。星団3大GTMの1つ。カンプグルッペ・ルーン(法王騎士団)の使用する”フラウ・ワイツ”「白の貴婦人」と、カンプグルッペ・ローテ(薔薇騎士団)の使用する”フラウ・ロット”「赤の貴婦人」がある。

バッハトマ魔法帝国[編集]

ダッカス・ザ・ブラックナイト
「黒騎士」と呼ばれるGTM。AFエストとペアで設計された「星団で最も有名なGTM」。黒色透明装甲で鬼瓦を思わせる外見をしている。AFエストに選ばれた騎士が所有者となり、現在はバッハトマ魔法帝国総騎士団長デコース・ワイズメルが使用している。ライオン・デトニクス・フレーム。
デムザンバラ
剣聖ダグラス・カイエン乗騎。天照制作のモルフォ型GTM。星団暦3030年のバッハトマのハスハ侵攻においてカイエンの死と共にバッハトマに接収され、デコース・ワイズメルの次に手柄を立てた無名の騎士ジョー・ジィッド・マトリアに褒美として与えられた。現在、ジイッドは剣聖カイエン仕様から装甲を変更して駆っている。本来ジイッド程度の腕で扱える様な代物ではないが、AFニナリスが本来AFに許されるレベルを逸脱したデチューンを密かに行っている。
カーバーゲン
バッハトマ帝国騎士団の主力GTM。当初は2騎のみだったが、現在は大量配備されている。Dr.ダイアモンド制作のブランデンG型GTM。パンターフレーム。

ウモス社会主義共和国連邦[編集]

X-4 紅盾鋼(ハルシュカ)
青銅騎士団旗騎。別名ボルドックス・ルビー。1騎のみ。
X-8 紫仙鋼
ウモスの主力GTM。「青騎士」の通称で知られる。
X-9 紫苑鋼
指揮型。ボルドックス・ガーネット。
X-3 ボルドックス・ジェーム
ライセンス生産や輸出用。

システム・カリギュラ[編集]

ソルダート2:ゲートシオン・マークII
星団に名だたるGTMガーランド、ストーイ・ワーナー博士の設計した変形ロボット。星団史においてまったく記録が残っていない謎のGTM。星団暦3031年、ワーナー博士と共に星団に帰還した。「ゲート・シオン・マークII」は型式名称。正式な個体名称は「クローソー」。

ブーレイ傭兵騎士団[編集]

ソルダート6:オデオン
星団暦2989年時に使用。
ソルダート7:ラムアド
星団暦3030年時に使用。

超帝国ユニオ[編集]

星団暦現在においては国家として既に存続していないが、全てのGTMや現在の機械技術等の源流はAD世紀、炎の女皇帝の時代に遡る。

ウーシング・ウーユー
詩女原母 炎の女皇帝ナインのGTM。
モナーク・セイクレッドの核心にてファティマ、「光のタイフォン」がその騎体名と共に女皇帝のファティマとして本来のファティマとして生きる宣言をした際に明らかとなった。
フェイスラ・シュッツィエン
ヤーン・ダッカスの駆るGTM。黒き炎とも呼ばれ、星団暦以前に作られた騎体。
焔帝シュッツィエン
皇帝親衛隊ヘリオスの駆るGTM。AD時代最強とも言われ、その動力源であるエンジン「ベタン4型」は星団暦以後はカイゼリンが搭載するのが現存する最後の個体。

脚注[編集]

  1. ^ 「ジョーカー星団年表」『月刊ニュータイプ』 2013年5月号、角川書店、2013年、86〜87頁。
  2. ^ 「星団列強パワーバランス表」『月刊ニュータイプ』 2013年5月号、角川書店、2013年、 84〜85頁。

外部リンク[編集]