ゲルマニウム温浴

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ゲルマニウム温浴(ゲルマニウムおんよく)は、ゲルマニウム(原子番号32 Ge)を含む化合物を溶かした40-43度のに、15-30分程度手足をつけて温浴を行う入浴方法。

痩身美容・リラクゼーション・鍼灸治療などに他の療法や入浴剤(漢方薬など)と組み合わせで用いられ、サウナ岩盤浴などと並び温熱療法の比較的ポピュラーな存在となっている。[要出典]

歴史[編集]

1984年頃、当時プロ野球西武ライオンズ監督であった広岡達郎が使用、宣伝した事もあり知名度が上がり、雑誌などで取り上げられブームとなった。[要出典]しかし、毒性を持つ無機ゲルマニウムを溶かした食品を売る業者が現れ、中毒症や死亡事故が起こり[1]、当時の厚生省からゲルマニウムの飲用についての指導が入り下火となった[2]

2004年頃にも多くの有名人が使用したことで雑誌に取り上げられ、ブームとなった。[要出典]

効果[編集]

そもそもゲルマニウムには人体に何らかの健康効果をもたらすという科学的根拠は確認されていない[3][4][5][6]。ゲルマニウムは有機無機にかかわらず経口摂取によって健康障害に至った例(毒性)が報告されているが[1]、皮膚接触および温浴という行為に関してゲルマニウム自体の毒性がどこまで当てはまるかは不明である。

皮膚接触によって健康効果を発現するとして販売されていたゲルマニウムブレスレットについて、国民生活センターは文献調査や事業者へのアンケートを実施したがゲルマニウムによる人体への効果を表す科学的根拠が確認できなかったため、ゲルマニウムによる健康への効果を期待するべきではないとしており[4][5]、温熱治療においては、ゲルマニウムそのものが何らかの治療・予防・改善効果をもたらすと標榜し医療機器や器具を販売した業者が、薬事法違反で逮捕に至っている[5][6]。温浴という行為についてこれらが当てはまるかは不明であるが、いずれにしろ明確な科学的・医学的根拠は確認されてはいない。

脚注[編集]

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  1. ^ a b ゲルマニウム#人体への影響も参照
  2. ^ 保健機能食品・健康食品関連情報 ゲルマニウムを含有させた食品の取扱いについて - 厚生労働省 1988年10月12日
  3. ^ ゲルマニウムブレスレット:健康効果を科学的に確認できず” (日本語). 毎日新聞 (2009年6月25日). 2009年6月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年6月25日閲覧。
  4. ^ a b ゲルマニウムブレスレット「疲労和らぐ」根拠なし” (日本語). 読売新聞 (2009年6月25日). 2009年6月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年6月25日閲覧。
  5. ^ a b c 温熱治療器「がんに効く」と無許可販売容疑” (日本語). 読売新聞 (2010年1月6日). 2010年1月6日閲覧。
  6. ^ a b 「がんに効く」治療器無許可販売の元社長ら逮捕 容疑否認” (日本語). 産経新聞 (2010年1月6日). 2010年1月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年1月6日閲覧。

関連項目[編集]