ケヴィン・クラウド

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ケヴィン・クラウド(Kevin Cloud、1965年 - )は、アメリカのコンピュータゲームアーティスト[1]

彼は1965年にルイジアナ州シュリーブポートで教師と電気技師の両親の間に生まれ、1987年に政治学の学位を取得してルイジアナ州立大学シュリーブポート校を卒業し、ロースクールに進学するつもりであったが、その後すぐに結婚した。彼は1985年にSoftdiskでコンピューターアーティストとして初のフルタイムの仕事に就いた[2]。彼は1992年3月10日にid Softwareに採用され[3]、リードアーティストのエイドリアン・カーマックのアシスタントアーティストとして勤務し、その後も同社で『Wolfenstein 3D』『Doom』および『Quake』などの人気コンピュータゲームの制作に携わり、出世していった。idでのキャリア以前はSoftdiskで論説員として雇われており、同社では他のid創設メンバー達も勤務していた。その間、彼はSoftdiskのCommodore 64のディスクマガジン『Loadstar』のイラストレーターも務めた。2009年にゼニマックス・メディアに買収されるまでidのアーティスト兼共同オーナーであったクラウドは、現在は現行のDoomゲームのエグゼクティブ・プロデューサーを務めている。

作品[編集]

作品名 クレジット 発売機種 注記
1992 Wolfenstein 3D ドキュメンテーション MS-DOS id Software開発
1993 Doom グラフィックスとアートワーク MS-DOS id Software開発
1994 Doom II グラフィックスとアートワーク MS-DOS id Software開発
1996 Quake グラフィックス MS-DOS id Software開発
1997年 Quake II アートとプロジェクトディレクター Windows id Software開発
1999年 Quake III Arena グラフィックスと3Dプログラマー Windows id Software開発
2003年 Wolfenstein:Enemy Territory エグゼクティブ・プロデューサー Windows
Macintosh
Linux
Splash Damage開発
2004年 Doom 3 アーティスト Windows id Software開発
2007年 Enemy Territory: Quake Wars エグゼクティブ・プロデューサー Windows
Linux
Mac OS X
PlayStation 3
Xbox 360
Splash Damage開発
2009年 Wolfenstein エグゼクティブ・プロデューサー Windows
PlayStation 3
Xbox 360
Raven Software開発
2016年 Doom SnapMapリードプロデューサー Windows
PlayStation 4
Xbox One
id Software開発

脚注[編集]

  • 本記事では、GFDLのDoom Wikiの記事「Kevin Cloud」のコンテンツを利用している。
  1. ^ Kevin Cloud (Person)”. Giant Bomb. CBS Interactive. 2019年4月7日閲覧。
  2. ^ Kelly, Ryan. "The Art of Gaming 2: Volume 10 -- id Software". GameSpy. 2010年6月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。 {{cite web}}: Cite webテンプレートでは|access-date=引数が必須です。 (説明)
  3. ^ Dunne. “Interview With id's Kevin Cloud”. Gamasutra. UBM. 2019年4月7日閲覧。

外部リンク[編集]