ケアン

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氷河に沿った道のりを示すケアン。

ケアンケアーンケルン(英:cairn; [kɛən])とは、天然には生じない、人によって組み立てられた積み石である。通常、高地地帯やムア、稜線、山頂付近などに作られる。

日本語では、「ケルン」と呼ばれることが一般的。

目的[編集]

ケアンはいくつかの目的のために構築される。

  • 埋葬場所の特徴付け及び慰霊
  • 山の頂上を特徴付けること
  • 特定のルートを示す道標

趣味で石を積み上げる作品としても存在する。固定された呼び名はまだないが、バランスロック、バランシングロック(Balancing Rocks)スタッキングロック(stacking rocks)と呼ばれる事が多い。

ケアンの撤去[編集]

日本では、1960年以降の登山ブームの中で、単なる思い出づくりのためのケアンやケアンめいた遭難碑が増え始めて乱立するようになった。高山蝶の研究家、田淵行男随筆でケアンに対し「戸惑いと恐れを抱く」と指摘したことを契機に、環境省はケアンのあり方について検討に着手。1974年10月、環境省は全国の国立公園管理事務所に対し、「突風で崩壊する恐れがある」として必要最小限以外のケアンを撤去するよう通知を出した[1]

脚注[編集]

  1. ^ 「ケルン」は登山に危険 突風で崩壊の恐れも 不要なもの撤去を指示 動植物にも悪影響『朝日新聞』昭和49年(1974年)10月3日夕刊、3版、8面

関連項目[編集]