クリスティーナ・グティエレス

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2020年

クリスティーナ・グティエレス・エレーロCristina Gutiérrez Herrero 、1991年7月24日 - )は、スペインのオフロードレーサー。本業は歯科医。

経歴[編集]

ラリーレイド[編集]

2011年のスペイン全地形選手権で、デビュー戦で女性最上位フィニッシュを果たした。以降は全参戦イベントで女性1位を獲得し、2015年は男女含めてランキング2位となった[1]

2016年にクロスカントリーラリー・ワールドカップにデビュー。

2017年ダカール・ラリー三菱・モンテロ(パジェロ)でデビュー。スペイン人女性として四輪で初めて完走を果たした。

2020年と2021年はスペイン三菱とフランスのソディカーズ・レーシングのタイアップにより、三菱・エクリプスクロスで参戦し、どちらも完走を果たす。

2021年からレッドブル・オフロード・ジュニアチームに加入し、オーバードライブ・レーシングの『OT3』をドライブしてT3(ライトウェイトビークル)部門に参戦。2005年のユタ・クラインシュミット以来となる女性によるステージ優勝を記録(女性としても史上2人目)。ラリー・アンダルシアで総合優勝してチームに初優勝をもたらした上、ワールドカップでタイトル(T3部門)を獲得した唯一の女性となった。

2022年にはスペイン人女性として初めて総合の表彰台を獲得した。

2023年はレッドブルとともにCan-Amファクトリーチームへ移籍。鉄砲水に巻き込まれるなどの不運があったが4位でフィニッシュ。終了時点でダカールでステージ3勝を挙げている。

2023年7月、エクストリームEでもチームメイトのセバスチャン・ローブとともに、2025年からダカールに復帰するダチアのワークスチームに加入することが決定した[2]

2024年ダカールでは新興MCE-5ディベロップメントのトーラスT3 MAXをドライブしてT3部門に参戦し、安定して上位を走行。2番手で迎えた最終ステージで首位の同僚ミッチェル・ガスリーJr.がメカニカルトラブルにより後退したため、大逆転でユタ・クラインシュミット以来、女性史上二人目となるダカール部門制覇を果たした。

エクストリームE[編集]

シリーズ誕生の2021年に7度のF1王者ルイス・ハミルトンが率いるチームX44から、9度のWRC王者セバスチャン・ローブとコンビを組んで参戦。初年度は最終戦で初優勝しランキングは同率一位となるが、勝数の差でタイトルを逃した[3]

2022年はチリ戦で優勝し、ローブとともにシリーズチャンピオンに輝いた[4]

脚注[編集]

関連項目[編集]