カール・マルクス勲章
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カール・マルクス勲章(カールマルクスくんしょう、ドイツ語:Karl-Marx-Orden)は、ドイツ民主共和国における最高位の勲章である。受章者には特典として、2万マルクが贈呈された。
カール・マルクス勲章 | |
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左端の中央がカール・マルクス勲章と略綬 | |
東ドイツによる賞 | |
種別 | 単種勲章 |
受章資格 | 東ドイツ市民・企業・組織・軍部 |
状態 | 廃止 |
歴史・統計 | |
創設 | 1953年5月5日 |
最新(最後) の授与 | 1989年 |
この勲章は、カール・マルクス生誕135周年記念日の1953年5月5日に、閣僚評議会の勧告により創設された。そして思想、文化、経済、その他の分野において、優れた功績をあげた個人、企業、組織、軍隊に与えられた。加えて、他国の個人もこの賞を受け取ることが出来た。同一人物ないし団体が本勲章を複数回受賞することも可能だった。
ドイツ民主共和国にはこのほか、「ドイツ民主共和国英雄」(Held der DDR)という栄誉称号も存在した。受賞者にはドイツ民主共和国英雄勲章に加えて、同時にカール・マルクス勲章と2万5000マルクが授与された。
主な受賞者
[編集](※括弧内は受賞年)
組織
[編集]軍隊
[編集]個人
[編集]- オットー・グローテヴォール - SED議長、首相(1953年)
- ヴィルヘルム・ピーク - SED議長、大統領(1953年)
- オットー・ウィンツァー - 外相(1962年)
- ホルスト・ジンダーマン - 首相(1975年)
- ヴィリー・シュトフ - 国防相、国家評議会議長、閣僚評議会議長(首相)(1969年、1974年、1984年、1989年)
- カール=ハインツ・ホフマン - 国防相(1970年、1980年、1985年)
- フリードリヒ・ディッケル - 内相(1973、1983年、1985年)
- エーリッヒ・ミールケ - 国家保安相(1973年、1977年、1982年、1987年)
- マルクス・ヴォルフ - 国家保安次官(1974年、1987年)
- エーリッヒ・ホーネッカー - SED書記長、国家評議会議長(1969年、1972年、1977年、1982年、1985年)
- エゴン・クレンツ - 国家評議会議長(1983年)
- ハンス・モドロウ - 首相(1978年)
- ギュンター・シャボフスキー - SED政治局員(1989年)
- ジークムント・イェーン - 国家人民軍航空軍軍人、宇宙飛行士
外国人受賞者
[編集]- ヨシップ・ブロズ・チトー - ユーゴスラビア大統領(1977年)
- ニコラエ・チャウシェスク - ルーマニア大統領(1988年)
- 金日成 - 北朝鮮国家主席