オーストラリアン・スタンダード・ホワイト・ヌードル・ブレンド

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オーストラリアン・スタンダード・ホワイト・ヌードル・ブレンド (Australian Standard White Noodle blend; ASWN blend; ASWNB) は、オーストラリアうどん小麦の銘柄である。

「ASWNB」の「ASWN」(オーストラリアン・スタンダード・ホワイト・ヌードル)は小麦の等級を、「B」(ブレンド)は混合であることを意味する。ASWNBはASWと呼ばれることがあるが、ASWはASWNとは別の等級であり、不正確である。

ASWNBは日本韓国輸出されている。ただし同じものではない。

等級[編集]

オーストラリアでは、小麦に以下の階級が認可されている[1]。それぞれの語の意味も併せて記す(日本語での説明は仮のもの)[1]

つまり、ASWNは、総合評価が並の (S) の、種皮が白い (W)、うどん用 (N) の等級である。うどん用でないASWと違い、タンパク質含有率が低い(9.2%~11.8%)[2]、麺生地にしたときに色が(白く)安定している[2]、などの条件が付く。

なお、日本ではASWNBをしばしばASWと呼ぶが、ASWNとASWは別の等級である。ASWは用途の広い階級で、特にパンナンマントウなどに使われる[3]、ASWNよりタンパク質含有率が高く(ただし小麦としては中程度~低め[3])。日本へはほとんど輸出していない。

混合[編集]

ASNWBは、製麺作業上、安定した品質を効率よく得られるよう、数品種を配合している。

日本[編集]

現在の日本向け製品では、2つの銘柄ANW (Australian Noodle Wheat) とAPW (Australian Premium White) を ANW:APW = 60%:40% の比率で混合している。

ただし、APWが全オーストラリアで生産されるありふれた銘柄であるのに対し、ANWは西オーストラリア州だけで少量(2011/12年の州の小麦生産量の11%[4])が生産されているにすぎないので、不作の年は必要量を供給できず、混合率が低くなる。過去には、全オーストラリア的に不作だった2007年(2006/07年)の一時期に 40%:60%[5]、西オーストラリア州を旱魃が襲った2011年(2010/11年)には 30%:70%[6]に低下した。ANWはタンパク質含有量が低いので、ANWが不足するとASWNBのタンパク質は増加し、(製造・調理で調整しないと)うどんは固くなる。

韓国[編集]

韓国向けASNWBの混合比は ANW:APW = 40%:60% (2011年は 30%:70%)[4]で、日本向けよりANWの比率が低い。

使用[編集]

昭和40年代以降、香川県うどん用小麦の生産量が激減すると共に、その後40年余り、日本のうどん製麺業の主原料となった。

外麦(がいばく)でありながらも、その優れた低アミロース性は、讃岐うどんのような国内の代表格的なうどん業者の間で、さぬきの夢2000のような優秀な内麦(ないばく)が開発された現在もなお、主力であり続けている。

参考文献[編集]

  • Gary G. Hou『Asian Noodles: Science, Technology, and Processing』John Wiley & Sons, 2011/02/16 ISBN 978-0-470-17922-2

脚注[編集]