オンラインストレージ
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オンラインストレージ(英: online storage)、クラウドストレージ(英: cloud storage)、ファイル・ホスティング(英: file hosting)とは、ユーザーに貸し出したサーバーマシンのディスクスペースにファイルをアップロードすることでインターネット上でファイルを共有するサービスである。クラウドコンピューティングの語が一般的になるのとほぼ同時期にクラウドストレージとしても呼ばれるようになった。一般的には各ユーザーごとに個別にパスワードが与えられ、異なるユーザーのファイルには原則としてアクセスできないが、必要に応じて他人に公開できる機能を備えているものもある。
概要
[編集]主な用途は以下の通りである。
- リムーバブルメディアの代替 - 自宅で作成したファイルをこのオンラインストレージにアップロードし、会社でダウンロードして作業を再開するなどの利用方法である。
- バックアップ - 特に有料のサーバーはメンテナンスが行き届いていることが期待でき、バックアップ先としての信頼性が高い。オンラインのバックアップに特化したサービスも多く提供されている。en:Comparison of online backup servicesを参照。
- ファイル転送 - 「ファイル転送サービス」とも。電子メール受配信時の容量制限を超えるファイルの受け渡しのために使う。企業コンプライアンスやセキュリティなどの問題から、無償サービスの利用を禁止する法人も多い。
- 共有ディスク - グループで作業するため共有で使用するストレージ。
利用方法としては、ウェブブラウザでストレージサービスのウェブサイトにアクセスし、アップロードやダウンロードなどの作業を行う。またブラウザよりも利便性を高めたクライアントアプリケーションを用意している場合もある。
クライアントによってはローカルの特定フォルダと同期を行うことが出来るものも存在し、俗に「クラウドサービス」などと呼ばれるものの多くがこれである。
オンラインストレージに似たサービスにアップローダーがある。機能的には電子掲示板に近く、自分のファイルを公開することを目的としたものである。アップローダーにアップロードしたファイルは原則として誰でも見ることができる。
主な事件・事故
[編集]- 2025年9月26日 - 韓国国家情報資源管理院の電算室で火災が発生[1]。電子政府業務システムの大半が使用不能になる被害を受けたほか、中央官庁の公務員12万5000人が使用してきたオンライン保存装置(Gドライブ)がバックアップもなく全焼。同年8月末基準で蓄積されていた858テラバイト相当の資料が消失した[2]。
脚注
[編集]- ^ “国家情報資源管理院で火災、韓国政府のオンラインサービスが一部まひ状態”. 朝鮮日報 (2025年9月27日). 2025年10月3日閲覧。
- ^ “火災収拾中に次々と表れる韓国電子政府の実情”. 中央日報 (2025年10月3日). 2025年10月3日閲覧。
関連項目
[編集]主なサービス
[編集]→「Category:オンラインストレージ」も参照
代表例