ウンベルト・ヴェロネージ

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Umberto Veronesi
Umberto Veronesi 2.jpg
生誕 (1925-11-28) 1925年11月28日
Milan, Italy
死没 2016年11月8日(2016-11-08)(90歳)
Milan, Italy
国籍 Italian
研究機関 European Institute of Oncology
出身校 University of Milan
主な業績 breast-conserving surgery in breast cancer treatment with the invention of the technique of quadrantectomy
プロジェクト:人物伝
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Umberto Veronesi
Minister of Health
任期
25 April 2000 – 11 June 2001
首相Giuliano Amato
前任者Rosy Bindi
後任者Girolamo Sirchia
個人情報
生誕28 November 1925
Milan, Italy
死没8 November 2016 (aged 90)
Milan, Italy
国籍Italian
政党Democratic Party
(2007–16)
協力政党Italian Socialist Party
(1980s–1994)
Independent
(1994–2007)
専業Oncologist

ウンベルト・ヴェロネージ(Unerto Veronesi、イタリア語発音: [umˈbɛrto veroˈneːzi; -ˈneːsi] ; 1925年11月28日– 2016年11月8日、イタリア共和国功労勲章MDナイトグランドクロス、OMRI)は、イタリアの腫瘍学者医師科学者政治家(保健大臣歴任)であり、50年以上にわたるキャリアを通じて乳がんの予防と治療に貢献したことで国際的に知られており、乳がんにおける手術法である乳房温存法や、センチネルリンパ節生検などの手術法の開発。またヨーロッパ腫瘍学研究財団を創設しました。

日本への影響[編集]

直接な影響を受けた記述は見受けられないが、日本でいち早く乳房温存手術法を導入したのは近藤誠

生涯[編集]

初期の人生と教育[編集]

1925年ミラノに生まれました。家族はカトリックでありましたが不可知論者となり、腫瘍学を学んでいく内に神の存在に否定的になったようです。

1951年、ミラノ大学手術専門に学び、卒業。

1956年、バヴィア大学卒業。

科学的キャリア[編集]

イギリスとフランスに滞在後、国立がん研究所にボランティアとして参加し1975年にディレクターとして関わっています。

1965年、AIRCがん研究協会の創設に携わります。

1973~80年に、乳房温存手術法に関する研究を行い、1981年に発表しました。

従来乳がんに対して、乳房を切除し再建する方法が取られていましたが、乳房温存手術法が同等の結果が出ることが証明されたことにより徐々に浸透していきました[1]

1993年、センチネルリンパ節技術を開発[2]

センチネルリンパ節はがん細胞が最初に転移するリンパ節と考えるため、手術時にセンチネルリンパ節を切除して、術中に転移の有無を病理学的に調べる手法。乳房温存手術法の切除部分さらなる局所化としての手術のようです。

1994年、ヨーロッパ腫瘍学研究財団を創設。自身が倫理的な菜食主義であるため、動物を使った実験などにはかなり慎重な態度をとったようです。また所員には菜食主義を進めたようです。

術中照射で放射線治療(radioterapia intraoperatoria)に革命を起こし、小型で可動性のある放射線治療装置の組み立てに成功したことにより可能になったようです[2]

物理学の名誉学位「イタリアの保健物理学に与えられた基本的な貢献、特にレーザー手術分野での先駆的な活動と、電離粒子ビームによる抗癌治療のための高度で革新的な技術の開発に関連した学位」。

2011年『なぜ私たちは菜食主義者でなければならないのか』執筆。植物は神経がないため痛みを感じないというのも主張の一つ。もともとは倫理的な菜食主義者であったが、肉食を食べなくても必要なエネルギーは摂取でき、さらに世界の人口増に合わせた食料を増加させる際牧畜は二酸化炭素など多くの負の物を輩出する危険性などを述べているようです。

政治的キャリア[編集]

2000年、アマト・ジュリアーノ内閣の保健大臣として2001年まで就任。アマト・ジュリアーノは沖縄サミットに参加しています。保険大臣としては、公共の場所で喫煙を制限する規則など反喫煙運動に精力的に動いたようである。

倫理観[編集]

何年にもわたって、ヴェロネージはインタビュー、テレビ討論、そして彼の本の中でいくつかの倫理的問題についての見解を公に表明してきた。

2005年、『死ぬ権利:苦しみに直面した素人の自由』を執筆。インフォームド・コンセントリヴィング・ウィル安楽死の推進者であり、特にがんの治療において死をどのように受け入れるか考えることが根底にあったようです。死とは生物の必然的な事と考えています。

脚注[編集]

  1. ^ 菰池佳史ら (2018). 総説―乳癌―. 近畿大医誌 
  2. ^ a b ウンベルト・ヴェロネージ氏が亡くなりました”. フォーカス. 2021年4月22日閲覧。

参考文献[編集]

外部リンク[編集]