イノセンス・プロジェクト

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イノセンス・プロジェクトInnocence Project)は、DNA鑑定によって冤罪証明を行う非営利活動機関。 アメリカ合衆国日本カナダ英国韓国台湾オーストラリアニュージーランド南アフリカ(Wits Justice Project)[1]で行われている[2][3]

年表[編集]

  • 2007年懲役45年を受けていたJames Calvin Tillman は18年の投獄の後、イノセンス・プロジェクトにより潔白証明
  • 2009年12月、35年投獄されていたJames Bain はイノセンス・プロジェクトのDNA鑑定により潔白証明[7][8]
  • 2010年6月、1986年から投獄されていたBarry Gibbsの潔白証明[9][10]
  • 2010年9月、Kevin Keithはイノセンス・プロジェクトの証拠提示により減刑[11]

[12][13][14]

  • 2011年1月23日時点、DNA鑑定により、アメリカ合衆国の受刑者266人の潔白証明[15]

日本のイノセンス・プロジェクト[編集]

日本におけるイノセンス・プロジェクト(Innocence Project Japan(略称:IPJ))は、2016年4月、アメリカの活動を参考にして弁護士などの司法実務家,法学者,心理学者,情報科学者,一般市民などの有志により設立された[16]

IPJにおいては、被告人・(元)受刑者・ご家族・支援者・(元)弁護人などから支援の申し込みを受け、DNA型鑑定などの科学鑑定により、「えん罪」であることを明らかにできるかどうかを検討し、構成メンバーの科学者や法学者への相談、弁護士の間での議論を経て、基準に合致していれば、支援決定を行うものとされている[17]。支援決定を受けた事件については、協力する科学者のネットワークを利用して、協力科学者に依頼をしたり、専門家を紹介したり、鑑定に関するアドバイスが行われ、事件によっては、構成メンバーの弁護士が再審請求等を行うこともあるという[17]。 なお、IPJは支援にあたって報酬を受け取らず、全て無償による支援が行われる[17]

実際にIPJが関与し、無罪判決を得た事件としては湖東記念病院事件や大阪AHT事件があり、現在は今西事件などが支援事件とされている[18]

関連項目[編集]

イノセンス・プロジェクトによる潔白証明[編集]

外部リンク[編集]

注釈[編集]

  1. ^ Gordin, Jeremy (2009年8月). “The Justice Project”. Witwatersrand, SA: Wits Journalism Programme. 2011年1月4日閲覧。
  2. ^ About Us”. Innocence Project. 2006年12月12日閲覧。
  3. ^ Mission Statement”. Innocence Network. 2006年12月12日閲覧。
  4. ^ Facts about Wrongful Convictions >>Mistaken Eyewitness Identifications”. Mid-Atlantic Innocence Project. 2006年12月12日閲覧。
  5. ^ 朝日新聞グローブ (GLOBE)|The Author―著者の窓辺 バリー・シェック”. 朝日新聞グローブ. 2014年4月5日閲覧。
  6. ^ Frequently Asked Questions”. Innocence Project. 2008年1月19日閲覧。 [リンク切れ]
  7. ^ “US man freed by DNA evidence after 35 years in prison”. BBC News. (2009年12月18日). http://news.bbc.co.uk/2/hi/americas/8419854.stm 2009年12月19日閲覧。 
  8. ^ “Man exonerated, freed from prison after 35 years”, CNN, (December 17, 2009), http://edition.cnn.com/2009/CRIME/12/17/florida.dna.exoneration/index.html 2009年12月22日閲覧。 
  9. ^ Marzulli, John. “Barry Gibbs, man framed by 'mafia cop,' gets $9.9M settlement for 18-year prison sentence”. New York Daily News. 2010年7月6日閲覧。
  10. ^ JOYCE PURNICK, "METRO MATTERS; 19 Years Late, Freedom Has A Bitter Taste", New York Times, 3 Oct 2005, accessed 14 Aug 2010
  11. ^ "An Innocent Man on Ohio's Death Row" http://www.kevinkeith.org/, KevinKeith org, 2010-09-05
  12. ^ Driehaus, Bob (2010年9月2日). “Ohio’s Governor Spares Life of a Death Row Inmate”. New York Times (New York): p. A13. http://www.nytimes.com/2010/09/03/us/03ohio.html 
  13. ^ 'Death and Destruction" http://www.criminalbrief.com/?p=13637, Criminal Brief
  14. ^ Welsh-Huggins, Andrew (2010年9月3日). “Kevin Keith: Clemency overrides unanimous parole board decision”. Mansfield News Journal (Mansfield, Ohio). http://www.mansfieldnewsjournal.com/article/20100903/NEWS01/9030311/Kevin-Keith-Clemency-overrides-unanimous-parole-board-decision 
  15. ^ Case Profiles”. Innocence Project. 2006年12月12日閲覧。
  16. ^ 日本版「イノセンス・プロジェクト」始動、えん罪事件の弁護人がDNA鑑定めぐり議論”. www.ipjapan.org. 2022年8月17日閲覧。
  17. ^ a b c イノセンス・プロジェクト・ジャパン Official web site” (日本語). イノセンス・プロジェクト・ジャパン Official web site. 2022年8月17日閲覧。
  18. ^ 支援の実績” (日本語). イノセンス・プロジェクト・ジャパン Official web site. 2022年8月17日閲覧。