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'''ギリメカラ'''(Girimekra)とは主に東南アジアの上座部仏教が信仰されている地域に出てくる魔の象の事である。仏教における魔王[[マーラ]]が乗る乗獣とされる。身長が150リーグ<ref>約８３３ｋｍ</ref>とも250ヨージャナとも言われている<ref>Becoming the Buddha: The Ritual of Image Consecration in Thailand には「Tirantumeghala」という名前で登場する。この場合身長250ヨージャナ＝約1750ｋｍである。ヨージャナの単位は「[[由旬]]」とも言う</ref>。説話ではいつもギリメカラは仏陀の前でこけてひざまづきマーラの前で失態をしでかす象である。スリランカのダンブッラ岩窟寺院<ref>[[ダンブッラの黄金寺院]]には多数の洞窟がある。</ref>では[[シンハラ人|シンハラ]]王が善い象（白象）に乗り、[[タミル]]王が悪い象（黒象）に乗る描写が壁画であり、タミル王が乗る黒象としてギリメカラが登場する<ref> 那谷敏郎「『魔』の世界」講談社学術文庫,2003,p.85.より。</ref>。 |
'''ギリメカラ'''(Girimekra)とは主に東南アジアの上座部仏教が信仰されている地域に出てくる魔の象の事である。仏教における魔王[[マーラ]]が乗る乗獣とされる。身長が150リーグ<ref>約８３３ｋｍ</ref>とも250ヨージャナとも言われている<ref>Becoming the Buddha: The Ritual of Image Consecration in Thailand には「Tirantumeghala」という名前で登場する。この場合身長250ヨージャナ＝約1750ｋｍである。ヨージャナの単位は「[[由旬]]」とも言う</ref>。説話ではいつもギリメカラは仏陀の前でこけてひざまづきマーラの前で失態をしでかす象である。スリランカのダンブッラ岩窟寺院<ref>[[ダンブッラの黄金寺院]]には多数の洞窟がある。</ref>では[[シンハラ人|シンハラ]]王が善い象（白象）に乗り、[[タミル]]王が悪い象（黒象）に乗る描写が壁画であり、タミル王が乗る黒象としてギリメカラが登場する<ref> 那谷敏郎「『魔』の世界」講談社学術文庫,2003,p.85.より。</ref>。 |
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==第一次世界大戦におけるタイの軍旗== |
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第一次世界大戦におけるタイの軍旗にはギリメカラと関連がある。 |
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この詩は"Buddha-jaya-maṅgala Gāthāというタイの上座部仏教の僧侶が６世紀にうたったものとされる。 |
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==参考文献== |
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*Dictionary of Pali Proper Names, G P Malalasekera (1899-1973)「Grīmekhala」 |
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2014年12月31日 (水) 08:19時点における版
ギリメカラ(Girimekra)とは主に東南アジアの上座部仏教が信仰されている地域に出てくる魔の象の事である。仏教における魔王マーラが乗る乗獣とされる。身長が150リーグ[1]とも250ヨージャナとも言われている[2]。説話ではいつもギリメカラは仏陀の前でこけてひざまづきマーラの前で失態をしでかす象である。スリランカのダンブッラ岩窟寺院[3]ではシンハラ王が善い象（白象）に乗り、タミル王が悪い象（黒象）に乗る描写が壁画であり、タミル王が乗る黒象としてギリメカラが登場する[4]。
第一次世界大戦におけるタイの軍旗
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第一次世界大戦におけるタイの軍旗にはギリメカラと関連がある。
พาหุํสหัส์สมภินิม์มิตสาวุธน์ตํ,ค๎รีเมขลํอุทิตโฆรสเสนมารํ.
ทานาทิธัม์มวิธินาชิตวามุนิน์โท,
ตัน์เตชสาภวตุเมชยสิทธินิจ์จํ.
この詩は"Buddha-jaya-maṅgala Gāthāというタイの上座部仏教の僧侶が６世紀にうたったものとされる。
脚注
- ^ 約８３３ｋｍ
- ^ Becoming the Buddha: The Ritual of Image Consecration in Thailand には「Tirantumeghala」という名前で登場する。この場合身長250ヨージャナ＝約1750ｋｍである。ヨージャナの単位は「由旬」とも言う
- ^ ダンブッラの黄金寺院には多数の洞窟がある。
- ^ 那谷敏郎「『魔』の世界」講談社学術文庫,2003,p.85.より。
関連項目
参考文献
- Dictionary of Pali Proper Names, G P Malalasekera (1899-1973)「Grīmekhala」
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