開始コドン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Rezabot (会話 | 投稿記録) による 2012年5月26日 (土) 04:11個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (r2.7.1) (ロボットによる 追加: sr:Start kodon)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

開始コドン(かいしコドン)とは、mRNA上で蛋白質の合成開始を指定するコドンのこと。

真核生物ではほぼ AUG(メチオニン)が使われる。つまり、合成する蛋白質に対応するコドンフレームのうち、リボゾーム結合部位(シャイン・ダルガノ配列など)以降最初に現れる AUG が開始コドンである。真正細菌では、GUG(バリン)や AUA(イソロイシン)、UUG(ロイシン)なども開始コドンとして使用する。

AUG はメチオニンをコードするコドンであり、真核生物本体および古細菌ではそのままメチオニンから翻訳が開始される。しかし、真正細菌と真核生物の細胞内小器官ミトコンドリア葉緑体)では、開始コドンの AUG のみN-ホルミルメチオニンに対応する。結果としてホルミルメチオニンから翻訳が開始される(途中で出てきた AUG はメチオニンをコードする)。

参考文献

関連項目

外部リンク