鐙口
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![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/4/41/SekienAbumi-guchi.jpg/200px-SekienAbumi-guchi.jpg)
鐙口(あぶみくち)は、鳥山石燕の妖怪画集『百器徒然袋』にある日本の妖怪で、鐙(馬具の一種)が変化したとされる付喪神の一種[1][2]。
妖怪漫画家・水木しげるの説によれば、鐙口はもとは武将の使う鐙であり、本来は持ち主である武将と運命を共にするはずが、その武将が戦死し、野に捨てられた鐙が妖怪と化し、飼い主を待つ犬のように、帰るはずのない主をいつまでも待ち続けているのだという[1]。
但し原典『百器徒然袋』にはそのような伝承は述べられておらず、妖怪探訪家・村上健司はこれを、石燕が絵解きとして創作した物としている[2]。
脚注
- ^ a b 水木しげる『妖鬼化』 2 中部編、Softgarage、2004年、10頁頁。ISBN 978-4-86133-005-6。
- ^ a b 村上健司編著『妖怪事典』毎日新聞社、2000年、18頁頁。ISBN 978-4-620-31428-0。